シニア女性向け雑誌を発行する「ハルメク」によるシニアのへそくりに関するアンケート調査が発表され、半数以上がへそくりをしていることが判明しました。
シニア世代というと結構お金を貯めているというイメージがあり、やっぱり貯めてたかと思わずうなずいてしまいました。しかも、その平均額はなんと30代男性の大卒・中小企業勤務者の年収に匹敵するとか…。
おそらく、チリも積もればで貯めてきたお金なんでしょうが、羨ましくもあり見習いたいところです。
さて、この調査では男性と女性のへそくり額の違いや、夫婦関係によるへそくり額の差も浮き彫りにされています。
ここでは、婚姻関係にあるシニア世代(60~79歳)の「夫婦関係とへそくり」に関するアンケート調査の結果をご紹介します。
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もくじ
「夫婦関係とへそくり」調査結果
シニア女性向け女性誌「ハルメク」を発行する株式会社ハルメクは、60~79歳の婚姻関係のあるシニア男女437名を対象に、「夫婦関係とへそくり」に関するアンケート調査を実施。
調査結果から夫より妻の方が平均へそくり額が多い事や、夫婦関係が悪いほどへそくり額が多く、離婚などに備えてしたたかに貯めている姿が伺える結果となっています。
へそくりの有無と金額
※ハルメク調べ
シニア世代の半数以上がへそくりをしており、男女全体の平均へそくり額が436万円と30代男性の大卒・中小企業勤務者の平均年収に相当する金額を貯めています。
また、「へそくりあり」と回答したなかで、500万円以上貯めている人がおよそ4人に1人という結果に。やっぱりシニア世代はお金持ちだと思い知らされます。
男女別のへそくり金額
※ハルメク調べ
平均へそくり額を男女で比べると、男性は平均330万円、女性は514万円という結果に。これは女性の方が男性より約1.6倍もへそくりを貯めていることが分かりました。
女性がへそくりを貯める理由の一部を見ると、
・自分の老後のお金に心配がないように貯金している。残されるのは私だから(66歳)
・過去に配偶者が投資で失敗して全財産を失った。それもあり、夫には内緒で300万確保してある。いざというときの「へそくり」は心強い(61歳)
※ハルメク調べ
女性の平均寿命が男性より長く、配偶者の財産管理に対する不信や不安などがあるようで、女性の方が計画性や備えに対する意識が強いことが伺えます。
仲良し夫婦と不仲夫婦のへそくり事情
夫婦仲とへそくり額の傾向を見ると、以下のような結果に。
※ハルメク調べ
不仲夫婦の方が仲良し夫婦に比べて、平均差額が240万円にも及びます。しかも、不仲関係の妻は、仲良し夫婦の妻の2倍近くへそくりを貯めています。平均898万円となると離婚も視野に入れているのだろうと推測できます。
なお、不仲夫婦の夫の方は、妻とかなりの金額の差があり、あまり危機感を感じていないようです。というのも、不仲夫婦のコメント見てみると…、
【男性】
・女房はひとりじゃ生活できない。我慢してでも一緒にいた方がお互いにいいはず(69歳)
・相手も小言いいながらも、離婚は言ってこない。相続とかにメリットがないからではないか(63歳)※ハルメク調べ
かたや、女性は…
【女性】
・親としての責任は終わったし、へそくりも2,000万円あるから離婚したい。(66歳)
・実際問題、放り出したら夫はどうなるか。何もできない人だし。これから何とか折り合いを見つけていかないといけない(73歳)※ハルメク調べ
男性のタカを括っている感が何ともむなしく感じます。一方、女性はすがすがしいほど現実的です(笑)上記のようなコメントをする男性は世の中の熟年離婚を知らないのかと疑問に感じます。
さて、次に仲良し夫婦と不仲夫婦のお金に関する不安な調査結果は以下の通り。
※ハルメク調べ
夫婦関係が不仲ほど、お金に関する不安の数と、不安に思う比率が高いということが言えます。逆に、夫婦が良好なコミュニケーションを取れる関係性が築けていれば、老後の不安も軽くなると言えます。
幸せも不安もお金も分け合うことが大事ですね。
シニア世代の平均へそくり額 調査概要
▼調査概要
調査方法:WEBアンケート方式
調査対象:60~79歳の婚姻関係になるシニア
男性/200名、女性/237名
有効回答数:437
調査実施日:2018年1月
調査主体 :㈱ハルメクホールディングス 生き方上手研究所
●まとめ
いかがでしたでしょうか?
私はまだまだ現役世代ですが、シニア世代のへそくり事情から夫婦仲のことや将来への備えが必要ということがよく理解できました。
また、夫婦のどっちが先に逝ってしまうのか分からないので、妻公認のへそくりをしていこうかと思います。…妻公認だったらへそくりにならないか(笑)