給与明細の見方とは?チェックすべき各項目を簡単解説&保管すべき理由も!

会社員になると、毎月の給料日が待ち遠しいですよね。給料が入ったら、何を買うのかよく考えます。

そんな給料なんですが、給与明細をもらっても支給金額だけを確認して、他の項目については「税金高いな~」「今月は残業結構したな」くらいで詳しく意味を把握していないという方もいるのではないでしょうか?

せっかくなんで働いたから何が引かれているのか理解しておきたいところですよね。また、後輩など年下の人に聞かれて答えに詰まるのもカッコ悪いし…。

ということで、ここでは給与明細の主な項目とチェックすべきポイントを解説します。

 

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給与明細は3つの構成

会社員がもらう給与明細は共通して、「勤怠」「支給」「控除」の3つから構成されています。

 

▼勤怠

勤怠はその月の勤務時間や勤務日数、欠勤日数など勤務状況を記載しています。

給与に大きく関わるので、明細に記載されている点に不明な点があるようでしたら、タイムカードのコピーや残業時間の記録などを手元に残すようにしましょう。

 

▼支給

支給は基本給をベースに、会社から支給される各種手当などの合計額が「総支給額合計」に記載されます。

なお、各種手当には、

・残業手当
・通勤手当
・住宅手当
・職務手当
・資格手当

などがあります。

 

▼控除

控除は簡単に言うと、給料から天引きされるもの。

健康保険や厚生年金などの社会保険料や、財形貯蓄、そのほか各社で設定している積立金、組合費などの差し引かれる金額が記載されます。

 

なお、給料日に振り込まれるのは、「支給」から「控除」を引いたものとなります。いわゆる「手取り」と呼ばれるものです。

さて、次章では給与明細のなかで、とくにココをチェックして覚えておきたい項目を解説します。

 

 

給与明細のココをチェック!!

▼社会保険料

社会保険料は、「健康保険」「厚生年金」「雇用保険」「介護保険」の4つになります。

 

▼残業手当

残業手当は原則、週40時間または1日8時間を超えて労働した場合、25%増しの時間外労働手当が付きます。また、週1回の休日に働いた場合は、35%増しの休日労働手当が支給されます。

 

▼勤労手当

勤労手当は会社によって、種類はさまざまです。

例えば、通勤手当は多くの企業で付きますが、寒い地域の会社の場合、暖房費用として寒冷地手当が出ます。また、海外の出張では海外出張手当があります。

会社によって、勤労手当は異なるので明細の項目をチェックしましょう。

 

▼健康保険

従業員が医療機関にかかったとき、治療でかかる医療費の負担を軽くする保険。なお、介護保険は満40歳の誕生日の前日が含まれる月から払うこととなります。

 

▼厚生年金

社会保険料のなかでも高いのが厚生年金。これは国民年金の保険料も含まれるため割高になります。ただし、厚生年金を払うことで、その分、年金受給額が上乗せされます。

 

▼雇用保険

労働者の生活および雇用の安定と就職の促進、失業した人の教育訓練給付金などに使われます。

 

▼所得税

所得税は収入の額に応じて国に収める税金です。所得税の納入額は、年末調整や確定申告によって決定しますが、差しあたって毎月の給与で概算額を算出します。

 

▼住民税

住民税は社会人1年目は原則なしです。2年目の6月から毎月天引きされるようになります。課税金額は前年の所得に対して決まります。

税率は課税所得に対して一律10%(市区町村6%、都道府県民税4%)です。

 

給与明細は捨てずに保管しよう!!

ここまで、給与明細のチェックポイントを解説しました。各項目をチェックしたら、必ず給与明細は保管しておくようにしましょう。

というのも、企業側の雇用保険や年金などの未納トラブルになった際の証明にもなるからです。

過去には、雇用保険を明細上で天引きしているのに、実際は保険料を納めていないという悪質な会社も存在していたことも。

なので、万が一に備えて、証拠としての給与明細は保管しましょう。

 

●まとめ

いかがでしたでしょうか?

給与明細を見ていると、増え続ける税金にイライラが募ることもあります。しかし、給与明細の内容をしっかりと読み解けるようになれば、お金に対する意識も変化します。

さらに、マネー管理や収入アップのヒントも得られることがあるので、給与明細は捨てずにとっておきましょう。