機会があってクレジットカードを作ったものの、実はよく仕組みがわかっていないなんてことはありませんか?
ポイントを貯めるために一括払いで利用しているなら問題ないですが、毎月定額払いだからといって、安易にリボ払いを選択している人はいませんか?実はリボ払い、後々恐ろしいことになるんです。
ここでは、クレジットカードの、
・仕組み
・分割払いとリボ払いの違い
を簡単にご紹介します。
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もくじ
◆クレジットカードについて
クレジットカードの仕組み
クレジットカードの仕組みは、買い物をすると一時的にカード会社が利用者の代金を立て替えます。後日、その請求額を利用者がクレジットカード会社に支払うというものです。
つまり、利用者とクレジットカード会社、そしてお店(クレカ加盟店)のトライアングルで成立しています。
利用者は請求額を支払える収入や各社の条件を満たさないとクレジットカードを作れません。発行には審査があり、借入総額が年収などの1/3までに制限される総量規制が設けられています。
なお、クレジットカードの注意点ですが、利用額の引き落としまでに1~2か月のタイムラグが生じます。なので、引き落とし時に残高が無いっていうことにならないようにしましょう。
クレジットカードの決済方法
クレジットカードの決済方法には一括払い、分割払い、リボ払いなどがあります。
基本的に家計管理がしやすい一括払いがおすすめですが、10万円以上の金額を一気に支払うのがちょっと辛い場合もあります。
そんな時は、「2回払い」をおすすめします。というのも、ほとんどのクレジットカード会社は、2回払いまでなら金利・手数料がかからないからです。この点を頭の片隅に置いておくといいかもしれませんね。
一方、リボ払いは月々の返済が少なくて済みますが、実質年利は9.6%~18.0%と、キャッシングに匹敵する高金利です。
月々の返済額が少ないと、その分返済期限は延び、いつまでたっても支払いが終わらない、無駄なお金を使い続けなけらばならないこととなります。
要するにリボ払いの場合、金利負担が大きいため、完済後の利息を計算すると予想以上に支払っていることも。
「リボ払いは借金と同じ」
と考えても差し支えないです。カードのポイントが多くつくからといって、安易にリボ払いを選択するのは止めるようにしましょう。
やむなくリボ払いを選択してしまった場合は、返済額の増額や繰り上げ返済などで早めに完済してください。もったいないですから。
◆分割払いとリボ払いの違いについて
ここでは、20万円のパソコンを購入した際、リボ払いと分割払いの「利息の差」を比較したものご紹介します。
▼分割払いの場合
20万円のパソコンを3回払いで購入すると、
(1回目の利息)
20万円×0.12÷365×30=1972円
※3回払いで年額金利12%で計算
1回当たりの元本支払額6万6666円(20万円を3回で払う)に、1回目の利息1972円を合わせると、6万8638円が最初に支払う金額になります。
2回目、3回目は購入金額の支払い残金によって変動します(計算式は割愛)。
3回目の支払いが終わった時点で、支払いの合計金額は20万3944円となります。利息は約4000円となりますが、支払い回数が増えるとさらに、利息は増えます。
なので、なるべくお金を貯めて一括かあるいは利息のかからない2回払いを利用するようにしましょう。
▼リボ払いの場合
20万円のパソコンをリボ払いで購入。毎月の支払い額を1万円にした場合の利息は
(1回目の利息)
20万円×0.15÷12=2500円
※年額金利15%
10000円(支払い額)-2500円(1回目の利息)=7500円(元金の返済額)
途中の計算は割愛しますが、この支払いペースでいくと、完済するまでにおよそ2年かかることとなり、支払い合計金額は23万1576円となります。
結局、利息は3万1576円に。完済するまでに3万円以上も支払うのはなんだか…。ちなみに、返済額が定額にできるリボ払いだからといって、パソコン以外の商品も購入しているとさらに支払い期間が長くなり、利息も増大します。
とにかく、リボ払いを選択せざる負えない状況になったとしても、余裕がある月は設定額以上を繰り上げて支払い、さっさと返済を済ませてしまいましょう。
◆クレジットカードを選ぶポイント
最後にクレジットカードを選ぶポイントをご紹介します。
▼年会費
初年度だけでなく、その後の年会費のルールも把握するように。
▼特典
クレジットカードの特典は単なるおまけと思うのではなく、活用次第によってかなり節約が期待できます。
▼ポイント還元率
還元率とその換金方法が簡単かどうか。また、どういうものを支払うとポイントが貯まりやすいのかもチェック。
▼保険
ショッピング保険(プロテクション)、国内外の旅行保険が自動付帯なのか、利用付帯なのかをチェック。
※自動付帯
カードを持っているだけで海外旅行保険に自動的に入るもの。
※利用付帯
海外旅行保険を適用するには、ツアー代金や公共交通機関の料金をクレジットカードを利用しなければならないもの。
●まとめ
いかがでしたでしょうか?
分割払いとリボ払いの差がどんなものかわかっていただけたと思います。
欲しいものを買う時は、一括で買えるようにお金を貯めるのが基本です。とはいっても、一括で購入するのがキツイ時もあります。
そんな時はクレジットカードを上手く利用して、支払うようにしてください。ただし、リボ払いだけは極力避けるようにしてください。