パワハラ、モラハラといった嫌がらせ行為を指す言葉が世に出て久しいですが、ハラスメントについて調べる機会があったのでグーグル先生に聞いてみました。
すると、出るわ出るわ。知らぬ間にかなりの種類の「○○ハラスメント」という言葉が生まれていました。最近では、どういう行為が「○○ハラスメント」にあたるのか…。職場で「それ○○ハラスメントですよ!!」と言われないために気を付けたいですよね。
ここでは、知らず知らずのうちに、自分がハラスメントの加害者にならないよう、いろんなハラスメントを理解し、人間関係にほつれが生まれないようをハラスメントの種類をご紹介します。
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もくじ
ハラスメント一覧
3大ハラスメント
パワーハラスメント
【略】パワハラ
同じ職場で働く者に対して、職場での地位や人間関係などの優位性を利用して、仕事を押し付ける嫌がらせ。
入った会社がパワハラ体質だった時の絶望感といったら、半端ないものがありますよね…。運が無いと諦めたこともありましたが…。
セクシャルハラスメント
【略】セクハラ
職場や教育などの場所において、相手の意に反する性的言動や行為で不快感や苦痛を与えること。
被害者のほとんどが女性であり、立場や階級の上下関係を利用して強要するケースが多い傾向にあります。
ちなみに、会社で上の立場のものが、弱い立場の女性社員を無理に食事や飲みに誘った場合、パワハラとセクハラの合わせ技になる場合があります。
その場合、『セ・パ両リーグ制覇』なんて揶揄されかねないので気を付けましょう。
マタニティーハラスメント
【略】マタハラ
妊娠や出産をした人に対し、職場などで解雇や自主退社を強要したり、いじめ行為をしたりするなど精神的・肉体的なハラスメントです。
マタハラが原因で、切迫流産をしたケースもあり、かなり深刻な社会問題となっています。
また、マタハラは、「パワハラ」「セクハラ」と並ぶ3大ハラスメントとしてひとつでもあります。
職場でのハラスメント
モラルハラスメント
【略】モラハラ
倫理や道徳に反した発言・行動・態度などで相手を精神的に追い込む嫌がらせ行為
セカンドハラスメント
【略】セカハラ
セクハラで悩む被害者が勇気を出して相談したにも関わらず、「思い込みじゃないの?」「自分も誘ったんでしょ」「昔はセクハラなんか普通」などと、会社側から二次的被害を受けることを指します。
なお、セカハラの加害者には、自分はセクハラの当事者ではないという無責任な考えがあり、罪の意識がないそうです。
セクハラの加害者になるわけがないと自信がある方でも、被害者に対する何気ない言葉がセカハラになる場合があるので気を付けましょう。
アルコールハラスメント
【略】アルハラ
飲酒の強要や酔って悪態をつく、絡む、暴力行為を行うなど、飲酒にまつわる嫌がらせ行為。
「俺の酒が飲めないのか」
「少しは飲めるんだろ?」
「酒飲まない奴がいると白けるよねー」
お酒が飲めない体質の人に、上のようなことをまだ発言する人がいてびっくりすることがあります。
リストラハラスメント
【略】リスハラ
リストラ候補の社員を辞めさせようとする嫌がらせ行為。意味の無い作業を延々とやらせたり、仕事を与えなかったりと精神的ダメージを与えます。
スモークハラスメント
【略】スモハラ
喫煙者がたばこを吸わない人に対して、喫煙を強制したり、受動喫煙させたりと迷惑をかける行為。
また、スモハラには当たりませんが、部屋や電車などの閉鎖空間に喫煙した直後の人が横に来ると意外に臭かったりしますので、たばこを吸われる方は気を付けてみては。
エイジハラスメント
【略】エイハラ
年齢に対して、差別や嫌がらせするハラスメント。
役職についていない年上の社員をバカにしたり、能力があるにも関わらず若いからという理由で雑用ばかりをさせたりする行為が該当します。
スメルハラスメント
【略】スメハラ
口臭や体臭などの体から出る臭いや、香水、柔軟剤などのキツイ臭いで周囲に迷惑を掛ける行為。
個人的な話になりますが、出張で同部屋になった人が風呂にも入らず服も着替えず、そのまま布団でご就寝。さらに、次の日もまったく同じ作業着を着ていた時はさすがにビビりました。
そういう時に限って、至近距離で仕事をしたりするんだよな…( ゚Д゚)ゲロッ
ソーシャルハラスメント
【略】ソーハラ
FacebookやTwitter、LINEなどのSNSで、職場での立場を利用し、上司が部下に友達申請を強要したり、「いいね」を押すよう絡んできたりしてハラスメントを指します。
パタニティハラスメント
【略】パタハラ
男性社員がイクメン・イクパパとして、育児休業などの制度を利用する際、上司や同僚などから妨害行為など受けるハラスメント。
エアコンハラスメント
【略】エアハラ
会社が「省エネ」とか「エコ」などと称し、社員に空調を使わせないハラスメント。
また、体感温度の差から発生するトラブルも。クーラーの設定温度を同僚に配慮することなく、自分の思い通りに下げたりすることもエアハラに該当します。
教育機関でのハラスメント
アカデミックハラスメント
【略】アカハラ
大学などの教育・研究機関での嫌がらせや差別的扱いを行う行為。具体的には、研究の妨害、昇進の妨害、指導拒否などがあります。
キャンパスハラスメント
立場を問わず、大学などのキャンパス内で起こるセクハラ・パワハラを総称したハラスメント。
相手に嫌な思いをさせる、勉学や研究の妨害行為を行うなどが挙げられます。
アカハラと同じじゃないかと思われるかもしれませんが、キャンパスハラスメントはあくまで、上下関係のない学園内の嫌がらせやいじめとなります。
スクールセクシャルハラスメント
教師や学校職員などによる生徒への嫌がらせ行為。このハラスメントが起こる背景には、教師と生徒の圧倒的な力関係の差によるケースが多いそうです。
生徒からすると内申書や部活動のレギュラー入りに影響すると恐れ、教師に抵抗しにくいことや、「指導のため」という言葉を信じてしまうことで被害にあうことも。
また、性的な知識に乏しく、迫られても被害を回避する術すら知らない児童・生徒につけ込む卑劣な教師もあとを絶たないです。
医療関係でのハラスメント
ドクターハラスメント
【略】ドクハラ
医師や看護師を含む医療従事者による患者への暴言、態度などの嫌がらせ行為。
ドクハラの一例はこちら。
・専門知識を盾に、脅して治療に服従させる
・患者やその家族を「治らない」などと絶望に追いやる
・患者をサンプル、データ扱いする
・患者の回復より、病院の利益を優先する
ペイシェントハラスメント
【略】ペイハラ
医療従事者によるハラスメントとは逆に、患者側が医師や看護師に対して行うハラスメント。
医療行為の妨害から暴言や暴力行為が該当します。この類の人種は、俗に“モンスターペイシェント”とも呼ばれます。
エイジシルバハラスメント
【略】シルハラ
60歳未満のものが、60歳以上の年齢の人に対して行うハラスメント。
この場合、介護による疲れやストレスで自分でも自覚のないまま、嫌がらせを行うこともあるそうです。
恋愛・結婚に関するハラスメント
マリッジハラスメント
【略】マリハラ
未婚の人に対して、「まだ結婚をしないの?」「お見合いすれば?」などと強要するハラスメント。
また、「独身だから残業OKだよね?」といった発言も該当します。
ゼクシャルハラスメント
【略】ゼクハラ
未婚の娘・息子や親族に対して、「結婚はまだなの?」「結婚しないの?」といったプレッシャーを与えるハラスメント。
主に親や兄弟、親族などの血縁家系で起こるハラスメントです。
ラブハラスメント
【略】ラブハラ
ラブハラはモラルハラスメントの一種で、恋愛や性に関する話題を本人の意に反し、不特定多数の前で披露したり、望まない恋愛を強要し、精神的苦痛を与えるハラスメントです。
相手に自分の価値観を押し付けるのは止めましょう。
誰でも起こり得るハラスメント
カスタマーハラスメント
顧客によるサービス提供者への過剰なクレームや迷惑行為のことを「カスタマーハラスメント」と言います。サービス提供者に対し、「死ね」や「土下座しろ」などの暴言を吐いたり、従業員の実名をSNSに晒したりするなどの行為が該当します。
行き過ぎたクレームにより、対応した従業員が精神疾患を患うほか、企業の人材不足を加速させる要因にもなっているそうです。
なお、暴言・恫喝にあたるカスタマーハラスメントは、強要罪や脅迫罪に問われる可能性があります。
ジェンダーハラスメント
【略】ジェンハラ
「それ、男がする仕事でしょ」「家事は女がするもだろ」などと、性別により社会的役割が分かれるという考えに基づく嫌がらせ行為。
カラオケハラスメント
【略】カラハラ
カラオケの場において職場での立場を利用し、歌いたくない人に対して歌うことを強要する行為。
また、歌が苦手な人に無理やり歌わせといて、「下手だ」などとからかう行為も該当します。
歌が苦手な人が仕方なく、当時流行ってた鼠先輩の「六本木 ~GIROPPON~」(ぽぉーぽぉーぽっぽぽぽぽぽ…ってやつ)を歌ったところ、専務に「ふざけた歌うたうな!!」ってキレられていました…(笑)
ブラッドタイプハラスメント
【略】ブラハラ
血液型ごとに性格が違うということを前提に、特定の血液型の人をけなしたり、不利に扱う行為。
血液型で性格が決まるという科学的根拠はないと発表されていますが、未だに血液型でみる性格分析や心理学などといった書籍が世に出されています。
それだけ需要があるということなんでしょうが、興味の無い人にとってはただの迷惑なので気を付けましょう。
テクノロジーハラスメント
【略】テクハラ
テクニカルハラスメントとも呼ばれており、パソコンやスマートフォンなどのIT機器の操作に不慣れな人に対する嫌がらせ行為をすること。
だいたいが「そんなことも知らないの?」から始まり、簡単なことをわざと専門用語で説明したりする行為が該当します。
エレクトロニックハラスメント
【略】エレハラ
エレハラは電子機器を使用し、電磁波や電波線によって他人に嫌がらせや身体に悪影響を及ぼす行為。
ペットハラスメント
ペットに対する虐待、嫌がらせをする行為。暴力を振るったり、水・食べ物を与えない、環境が劣悪ななかで飼育をすることなどが挙げられます。
また、ペットの行動をかなり制限する衣服などを着せることや、おもちゃ、アクセサリーとして扱うのもハラスメントに該当します。
エアーハラスメント
【略】エアハラ
故意、過失に関わらず和やかな雰囲気や真剣な場を悪くし、精神的苦痛を与えるハラスメント。
「空気が読めない人(KY)」と言われる方は、ちょっと注意する必要があります。
終われハラスメント
【略】オワハラ
就職活動中の就活生に対し、企業側が「他社の内定は辞退しろ」、「他に採用されるところがあるの?」などといった発言で、ストレスや精神的苦痛を与えるハラスメント。
家事ハラスメント
【略】カジハラ
専業主婦が、休日などに家事を手伝おうとする夫や家族に対して、「そんなこともできないの?」「さっさと終わらせろ」などといった言動的な嫌がらせ行為。
家事は分担した方が早く終わるし、家事の要領を覚えてもらったら、自分が先々で楽になると思うのですが…。
なお、ドラマにあるような姑が嫁をネチネチいびるのもこのハラスメントに該当します。
パーソナルハラスメント
【略】パーハラ
容姿や考え方、生活環境など些細な違いから、自分とは違うということで、揚げ足を取ったり、からかったりといったハラスメントを指します。
このハラスメントを行う人の根幹には、自分に自信がなく身近な人を攻撃することで、共感を得たり、安心感を得たりすることを目的にしているそうです。
なお、美人やイケメンも攻撃対象になる場合もあるそうです。
レイシャルハラスメント
【略】レイハラ
人種ハラスメントとも呼ばれ、国籍や出身に関して、相手が傷つく質問をしたり、態度を取ったりする行為を指します。
特に、ハーフの人はこのハラスメントでいじめられ、辛い思いをするケースがあるそうです。
ヌードルハラスメント
【略】ヌーハラ
麺類を食する際「ズルズル」といったすする音が外国人にとって不快で、精神的苦痛を与えるといったハラスメント。
麺類をすすって食べるのは、日本特有の文化で許された食べ方なのですが、「日本人の麺の食べ方は外国人に対する迫害にあたる」というのがヌーハラ肯定派の考え方だそうです。
東京五輪に向けて、このハラスメントがより一層、物議を醸すような気がします。
レリジャスハラスメント
【略】レリハラ
宗教団体や関係者から入信の強制や脱会の阻止などの精神的苦痛を受けるハラスメント。
フォトハラスメント
【略】フォトハラ
他人の了承も得ず、無断で写真を撮影したり、TwitterやFacebookに載せたりするハラスメント。また、半強制的に写真を撮ったりする行為も該当します。
写真に撮られることが嫌いな人もいるということを念頭において、写真撮影をする時は周囲に注意をしましょう。
コミュニケーションハラスメント
【略】コミュハラ
他人とコミュニケーションを取ることが苦手な人に対して、「なんかしゃべってよ」や「大人しいよね」と言った発言がハラスメントに該当する可能性があるそうです。
これに関して、その人の性格が理解できないことにはコミュ障なのか判断できないところではあります…。
ただ、世の中にはこういうハラスメントもあるんだと頭の片隅に置いてもらえれば幸いです。
その他のハラスメント
ここでは、世に広く周知されるほどではないですが、一部の人たちが困っているハラスメントについてご紹介します。
ドラゴンボールハラスメント
若いクリエイターの方が先輩から「コンテンツ制作に関わる人間としてドラゴンボールを読んでいないなんてありえない!」と怒られ、精神的苦痛を受けるハラスメント。
これは多くの有名な漫画作品・映画・ドラマなどにも当てはまり、例えば「ワンピース、読んでないの?」「北斗の拳、読んでないの?」「スターウォーズ見ていないの?」などという押し付けが当てはまります。
ハズキハラスメント
【略】ハズハラ
眼鏡型拡大鏡である「ハズキルーペ」の性能を謳ったテレビCMを真似して、キャバクラでハズキルーペの上にホステスを座らせる行為を強要するハラスメント。
AbemaTV『Abema的ニュースショー』の取材を受けた女性たちは、「屈辱的」「お尻が見たいだけ」「気持ち悪い」などの不満を次々に述べたそうです。
●まとめ
いかがでしたでしょうか?
知らないハラスメントが色々と増え、気を付けなければならないことが多いです。でも、逆に考えると、数々のハラスメントを頭の中に入れておけば、「会話に気を付けよう」とか「相手がこういう風に思うかもしれない」などと気遣いができるのではないかと考えます。
とはいっても、いくら気を付けても相手の言葉の受け取り方によっては、ちょっとした発言から揚げ足を取るかの如く、「モラハラ」やら「パワハラ」などと騒ぎ立てる人いるでしょう。
そういう部分はハラスメントかどうか判断するのが難しい所ではありますが…。
ただ、ハラスメントの被害者を生むのは、加害者です。なので、自分が加害者にならないためには、ハラスメントの種類をしっかりと頭に入れておきたいですね。
最後に、パワハラなどで会社が怖くて辞職に躊躇している方には退職代行サービスをおすすめします。時間の限りがある人生で、ムカつく上司や先輩、お局様の言動で精神をすり減らすのはもったいないですよね。
もし、辞めたいけど会社に言いづらい方には下記の記事を一読することをおすすめします。