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竜王や名人のタイトル戦とは?プロ棋士の段位昇段の仕組みも解説!!

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2018年1月8日、政府は羽生善治竜王に将棋界初の国民栄誉賞を授与することを発表しました。

羽生善治竜王は、2017年12月に通算7期の竜王位獲得により「永世竜王」の資格を得たことで、史上初の「永世七冠」を達成しました。

この偉業に将棋ファンも大いに盛り上がっており、羽生善治竜王のタイトル獲得回数100回や、2017年に新たに加わった叡王戦で永世を獲得し、永世八冠を期待する声も挙がっています。羽生善治竜王を中心に、将棋界から明るいニュースがまだまだ飛び出しそうです。

さて、話題につきない将棋界ですが、ふと疑問に思ったことが…。将棋のタイトルの名前や段位が最高9段までということは知っているのですが、タイトルを獲得するための道のりや、段位昇段の条件って何のか?

ということで、ここでは将棋のプロ棋士の段位の昇段条件や、タイトル戦のしくみについてまとめたものをご紹介します。

 

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プロ棋士になるには?

中学生の藤井聡太四段が史上最年少棋士となり、大きな話題を呼びました。その藤井四段がデビュー戦で、かつての最年少棋士だった加藤一二三九段に勝利。

その後、ご存知の通り、デビュー戦から立て続けに勝利を重ね、2017年6月に「29連勝」という新記録を達成しました。

藤井四段の活躍で、久しぶりに将棋ブームが巻き起こり、プロ棋士を目指す子どもや学生たちがよくテレビに取り上げられました。

ここでは、まずプロ棋士への道のりについて簡単にご説明します。

プロ棋士を目指すには、まず奨励会という養成機関に入る必要があります。そこで6級からはじめ、定められた対戦成績を挙げていかなければなりません。

▼奨励会
6級→5級→4級→3級→2級→1級→初段→二段→三段

三段まで昇進したあと、リーグ戦を勝ち抜くことが出来れば四段に上がれば、晴れてプロ棋士となります。

なお、アマチュアの将棋にも段位がありますが、棋士とは基準が異なります。例えば、アマチュア四段は奨励会でいうところの6級程度と言われています。

 

プロ棋士の昇段条件は?

四段になって以降の段位を上げるには、順位戦や竜王戦のクラス分けで昇級(※)したり、公式戦で既定の勝利数を挙げると昇段。他には、タイトル戦での優勝や、タイトル戦の挑戦者になった場合でも昇段します。

段位の最高は九段で、いちど段位が上がれば下がることはないです。

※クラス分けで昇級…
ランクの高い順にA級、B級1組、B級2組、C級1組、C級2組の5クラスあり、成績上位は昇級、成績下位は降級となります。

以上のことを踏まえて、一部の昇段条件をご紹介すると…

九段への昇段条件

竜王位2期獲得
名人位1期獲得
タイトル3期獲得
八段昇段後公式戦250勝

八段への昇段条件

竜王位1期獲得
順位戦A級昇級
七段昇段後公式戦190勝

七段への昇段条件

竜王挑戦
順位戦B級1組昇級
六段昇段後公式戦150勝
ほか

六段への昇段条件

竜王戦2組昇級
順位戦B級2組昇級
五段昇段後公式戦120勝
ほか

五段への昇段条件

順位戦C級1組昇級
タイトル挑戦
公式戦100勝
ほか

四段への昇段条件

三段リーグで優勝・準優勝
三段リーグ次点2回
→順位戦C級2組に編入

 

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将棋の八大タイトルについて

タイトルや優勝を争う争奪戦のことを「棋戦」と呼び、2018年1月現在「16個」の棋戦(プロ公式戦)が開催されています。

なかでもタイトル戦は非常に重んじられており、「竜王」「名人」「王位」「王座」「棋王」「王将」「棋聖」、そして2017年に出来たばかりの「棋王」を加えて、8つのタイトル戦があります。

タイトルを目指す挑戦者は、トーナメント戦やリーグ戦を勝ち抜き、その優勝者がタイトル保持者と対局。七番か五番の頂上決戦を行い、タイトルを獲得することにより、「竜王」や「名人」などの肩書を名乗ることができます。

一度でもタイトルを獲れば、将棋史にトップクラスの棋士として名を残すこととなります。さらに、各タイトルにおいて、連続または通算して規定回数以上のタイトルを保持すると「永世」の称号が贈られます。

この永世称号はタイトルの前に付けられ、永久に名乗ることができる栄誉ある称号です。なお、王座のみ「名誉王座」となります。

それでは、各タイトル戦についてご紹介します。
※タイトル保持者は、2018年1月現在

竜王戦

タイトル保持者:羽生善治
タイトル戦:10月~12月
主 催:読売新聞社
優勝賞金:4,320万円(将棋界最高)
7番勝負敗者:1,620万円
※金額は「日本将棋連盟」より

全棋士と女流4名、奨励会員1名、アマ5名が1組~6組に分かれて予選トーナメントを実施。各組の上位者による決勝トーナメントで行い、勝ち抜いたものが竜王への挑戦権を獲得。

竜王と挑戦者は7番勝負を行い、勝者が次期竜王となります。

 

名人戦

タイトル保持者:佐藤天彦
タイトル戦:4月~7月
主 催:毎日新聞、朝日新聞社

順位戦A級の優勝者が名人に挑戦し、7番勝負により次期名人を決めます。名人は竜王と並ぶプロ将棋界の頂点とされています。

 

王位戦

タイトル保持者:菅井竜也
タイトル戦:7月~9月
主 催:新聞三社連合

全棋士と女流2名による予選トーナメントを実施し、予選通過者にシード棋士を加え、紅白2ブロックに分かれてリーグ戦を行います。

紅白の優勝者で挑戦者決定戦を行い、王位と挑戦者による7番勝負で、次期王位を決めます。

 

王座戦

タイトル保持者:中村太地
タイトル戦:9月~10月
主 催:日本経済新聞社

全棋士と女流4名で一次予選、二次予選のトーナメントを行います。二次予選通過者とシード棋士を加えた挑戦者決定トーナメントで挑戦者を決定。王座と挑戦者による5番勝負で、次期王座を決めます。

 

棋王戦

タイトル保持者:渡辺明
タイトル戦:2月~3月
主 催:共同通信社

全棋士と女流名人、アマ名人で予選トーナメントを行い、予選通過者とシード棋士により本選トーナメントを実施。

準決勝以上は2敗失格制で、トーナメント優勝者と敗者復活戦勝者との変則2番勝負で挑戦者を決定。

棋王と挑戦者が5番勝負を行い、次期棋王を決めます。

 

王将戦

タイトル保持者:久保利明
タイトル戦:1月~3月
主 催:スポーツニッポン新聞社、毎日新聞社

全棋士で一次予選、二次予選トーナメントを行い、予選通過者とシード棋士4名によるりーーぐ戦で挑戦者を決定。

王将と挑戦者は7番勝負を行い、次期王将を決めます。

 

棋聖戦

タイトル保持者:羽生善治
タイトル戦:6月~7月
主 催:産経新聞社

全棋士と女流2名で一時予選、二次予選トーナメントを実施し、予選通過者とシード棋士16名による決勝トーナメントで挑戦者を決定。

棋聖と挑戦者が5番勝負を行い、次期棋聖を決めます。

 

叡王戦

タイトル戦:3月~5月
主 催:ドワンゴ

全棋士と女流1名、アマ1名による段位別予選トーナメントと本選トーナメントを行い、決勝進出者2名による三番勝負を行い叡王を決めます。

なお、叡王は2017年にタイトル戦に昇格し、第4期からは叡王と挑戦者による7番勝負で次期叡王の座が争われます。

 

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