2019年8月25日から柔道の世界一を決める2019年世界柔道選手権大会(世界柔道2019)が開催。世界柔道では個人戦は男女各階級合わせて14階級、混合団体戦が実施されます。
女子日本代表は、前回の2018年大会で7階級中5階級を制覇。女子70kg級では新井千鶴選手が2連覇を達成しました。また、注目の女子52kg級決勝では、2連覇を目指した志々目愛選手を阿部詩選手が内股で破り世界柔道初制覇を達成しました。
本大会でも新井千鶴選手や阿部詩選手らの連覇に期待がかかります。出場する選手全員が東京五輪の代表候補とあって、各階級でどんな結果になるのか楽しみです。
ここでは、世界柔道2019に出場する女子日本代表の各階級の結果と合わせて、2017年、2018年の世界柔道・女子日本代表の結果もご紹介します。
※結果は分かり次第、随時更新していきます。
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もくじ
世界柔道2019/関連リンク
世界柔道2019 日本代表一覧と放送日程 | |
▼世界柔道2019/試合結果▼ | |
【男子】 | 【女子】 |
【混合団体】 | |
世界柔道2019 メダル獲得数ランキング |
ちなみに、世界柔道2019は東京五輪の日本代表選手の選考にもかかわってくる大会となります。以下のリンク先に選考の流れを簡単にまとめてみました。
東京五輪内定選手一覧/日本代表選手の選考基準や決定時期まとめ
世界柔道2019 女子結果
ここでは、世界柔道2019における女子日本代表選手の各階級の結果をご紹介します。
※結果については分かり次第、情報を追記します。
女子48㎏級
渡名喜風南選手の結果
2回戦 /10(s0)-00(s1) S.ギリアゾワ(RUS)
3回戦 /10(s0)-00(s0) E.チェルノビスキ(HUN)
準々決勝/10(s0)-00(s0) M.クレモン(FRA)
準決勝 /10(s1)-00(s2) D.クラスニチ(KOS)
決 勝 /00(s0)-01(s2) D.ビロディド(UKR)
女子48kg級決勝は、前回大会と同じ顔合わせとなりました。
渡名喜選手は前回大会と違い積極的な攻めを見せました。しかし、渡名喜選手が袖釣り込み腰を仕掛けた直後に生まれた隙をビロディド選手がすかさず払い腰を決め、技ありを取ります。
ポイントを取られた渡名喜選手はその後も積極的に攻め、ビロディド選手を指導2まで追い詰めましたが、時間切れで2大会ぶりの金メダルとはなりませんでした。(試合終了間際のビロディド選手の掛け逃げは指導を取ってくれと思いましたが…)
とはいえ、渡名喜選手は世界選手権初出場から3大会連続でメダルを獲得しました。
▼渡名喜風南選手のハイライト動画▼
女子52kg級
志々目愛選手の結果
2回戦 /10(s0)-00(s0) A.リリュ(BEL)
3回戦 /01(s0)-00(s1) R.プップ(HUN)
準々決勝/00(s3)-10(s1) M.ケルメンディ(KOS)
敗者復活/01(s1)-00(s2) C.ジャイルス(GBR)
3位決定/10(s1)-00(s1) A.ブシャール(FRA)
敗者復活を勝ち上がり3位決定戦に回った志々目選手は、ブシャール選手から合わせ技での一本勝ちで3大会連続のメダル獲得しました。
▼志々目愛選手のハイライト動画▼
阿部詩選手の結果
2回戦 /11(s1)-00(s1) L.ピメンタ(BRA)
3回戦 /10(s0)-00(s2) D.ケルディヨロヴァ(UZB)
準々決勝/01(s0)-00(s1) C.ジャイルス(GBR)
準決勝 /10(s2)-00(s2) M.ケルメンディ(KOS)
決 勝 /10(s0)-00(s0) N.クジュティナ(RUS)
阿部詩選手は準決勝でリオ五輪金メダリストのケルメンディ選手を倒すと、決勝ではクジュティナ選手を試合開始わずか30秒で袖釣込腰を完璧に決め一本勝ち。
見事、2連覇の快挙を達成しました。強すぎです!!
▼阿部詩選手のハイライト動画▼
女子57㎏級
芳田司選手の結果
2回戦 /11(s0)-00(s0) H.ルスヴォ(FRA)
3回戦 /10(s0)-00(s0) S.フェルハーヘン(NED)
準々決勝/10(s1)-01(s2) J.コヴァルチック(POL)
準決勝 /10(s1)-00(s2) R.シルバ(BRA)
決 勝 /00(s1)-01(s1) 出口クリスタ(CAN)
準決勝でリオ五輪金メダリストのラファエラ・シルバ選手を倒すなど、オール一本勝ちで決勝に勝ち上がった芳田選手は、決勝で高校時代からのライバルである出口クリスタ選手と対戦。
芳田選手、出口選手ともに互角の戦いとなり試合は延長に突入。出口選手の袖釣込腰で芳田選手はバランスを崩し膝から倒れ、態勢を整えようと立ち上がったところ、芳田選手の後ろに回っていた出口選手が裏投で技ありを取り試合は決着。出口選手が大接戦を制しました。
芳田選手は大会連覇とはなりませんでしたが、3大会連続のメダル獲得。
また、出口選手は世界選手権初優勝で、カナダ柔道界に初めての金メダルをもたらしました。
女子63㎏級
田代未来選手の結果
2回戦 /10(s0)-00(s0) ヤン・ジュンシア(CHN)
3回戦 /10(s0)-00(s1) A.バリオス(VEN)
準々決勝/10(s0)-00(s0) S.ヴァミアー(NED)
準決勝 /10(s0)-00(s0) T.トルステニャク(SLO)
決 勝 /00(s1)-01(s2) C.アグベニュー(FRA)
初戦から一本勝ちで順調に勝ち上がった田代選手は、準決勝でリオ五輪金メダリストのトルステニャク選手と対戦。
田代選手としてはひとつ目のヤマ場と思われた試合でしたが、トルステニャク選手が田代選手の左肘を決めて技を掛けにいったたため、トルステニャク選手の反則負け。意外な形で田代選手が決勝に進出しました。
決勝は2018年大会と同じ顔合わせとなり、田代選手と3連覇を狙うクラリス・アグベニューが対戦。試合はお互いが技を出し合う互角の戦いとなり、あっという間に時間がすぎる熱戦となりました。
延長に入っても両者決め手がなく一進一退の攻防で、10分以上の激闘が続きました。最後はアグベニュー選手が払い巻き込みで技ありを奪い、11分11秒の激闘に幕を下ろしました。
アグベニュー選手は大会3連覇を達成。また、アグベニュー選手を追いこんだ田代選手は価値のある2大会連続の銀メダルで、大会通算4個目のメダルを手にしました。
ちなみに、田代選手とアグベニュー選手の勝ち上がりをまとめた動画は必見です!!
▼田代未来選手のハイライト動画▼
▼アグベニュー選手のハイライト動画▼
女子70㎏級
新井千鶴選手の結果
2回戦/10(s0)-00(s0) A.ニアング(MAR)
3回戦/00(s1)-01(s2) B.チモ(POR)
3連覇を狙った新井千鶴選手は、初戦となった2回戦でアスマ・ニアング選手に一本勝ち。
続く3回戦でポルトガルのバルバラ・チモ選手と対戦。新井選手はチモ選手の払巻込みで技ありを奪われる苦しい展開となりました。途中、新井選手はチモ選手を抑え込みましたが、9秒で逃してしまうと、その後もポイントを奪うことができず3回戦敗退となりました。
なお、新井選手を破ったバルバラ・チモ選手は決勝まで勝ち上がり、銀メダルを獲得しました。
女子78㎏級
濵田尚里選手の結果
2回戦 /10(s0)-00(s0) L.カルデナス(MEX)
3回戦 /10(s0)-00(s0) S.ベルガー(BEL)
準々決勝/10(s0)-00(s0) P.サンパイオ(POR)
準決勝 /10(s0)-00(s0) K.アポテカール(SLO)
決 勝 /00(s1)-11(s1) M.マロンガ(FRA)
連覇を目指す濱田尚里選手は、初戦から順調に勝ち上がります。
準決勝では2018年世界選手権でも対戦した長身のアポテカール選手と再戦。20センチの身長差をものともせず、長身のアポテカール選手を腕緘(うでがらみ)、42秒で一本勝ちしたのは圧巻でした。
決勝では対戦成績1勝2敗と負けが先行しているフランスのマドレーヌ・マロンガ選手と対戦。濱田選手はマロンガ選手を攻めあぐねると、マロンガ選手に大内刈りで技ありを奪われます。
2分を過ぎたころ、濱田選手はマロンガ選手に奥襟を取られ、十分な態勢でないところで大外刈りを仕掛けにいくと、逆にマロンガ選手に大外返しを食らい一本負けを喫しました。
濱田選手は連覇こそ逃したものの、2大会連続のメダル獲得となりました。
▼濵田尚里選手のハイライト動画▼
女子78kg超級
朝比奈沙羅選手の結果
2回戦 /11(s1)-01(s1) R.ノニス(POR)
3回戦 /10(s2)-00(s1) M.ザビック(SRB)
準々決勝/00(s3)-10(s0) K.サイト(TUR)
敗者復活/10(s1)-00(s0) L.セリッチ(BIH)
3位決定/10(s0)-00(s1) M.アルセマン(BRA)
昨年の世界女王、朝比奈沙羅選手は2回戦から一本勝ちで順調に勝ち上がりましたが、準々決勝でトルコのカイラ・サイト選手と対戦し、まさかの指導3つの反則負けを喫しました。
しかし、朝比奈選手は敗者復活を勝ち上がると、3位決定戦でブラジルのマリア スエレン・アルセマン選手と対戦。試合時間が残り4秒のところで、払い腰が決まり一本勝ち。
連覇は逃しましたが、見事2大会連続のメダルを獲得しました。
▼朝比奈沙羅選手のハイライト動画▼
素根輝選手の結果
2回戦 /10(s0)-00(s0) ハン・ミジン(KOR)
3回戦 /10(s1)-00(s2) A.ベレンセク(SLO)
準々決勝/10(s0)-00(s3) L.セリッチ(BIH)
準決勝 /10(s0)-00(s0) K.サイト(TUR)
決 勝 /10(s2)-00(s3) I.オルティス(CUB)
世界柔道・個人戦初出場の素根輝選手は、初戦から一本勝ちで勝ち上がると、前回大会銅メダルのラリサ・セリッチ選手と対戦。終始、素根選手がセリッチ選手に組み勝つと、セリッチ選手から指導3で奪い勝利。
準決勝では朝比奈選手を破ったカイラ・サイト選手から開始わずか27秒で、体落と崩袈裟固の合わせ技で一本勝利し決勝進出。
決勝では女子最重量級を長年引っ張って来たロンドン五輪金メダルを含む、五輪3大会連続メダリストのイダリス・オルティス選手と対戦。
序盤から素根選手が、オルティス選手に思うような柔道をさせない展開に持ち込むと試合は延長に突入。両選手とも指導2の受ける拮抗した戦いのなか、延長4分過ぎにオルティス選手に3つ目の指導が出て決着がつきました。
素根が初めての世界選手権金メダルを手にしました。
▼素根輝選手のハイライト動画▼
【参考】世界柔道2018 女子の結果
ここでは、世界柔道2018における女子日本代表選手の各階級の結果をご紹介します。
女子48kg級
渡名喜風南選手の結果
2回戦 10-00(s1) S.RISHONY(イスラエル)
3回戦 10-00(s2) KANG Yujeong(韓国)
準々決勝 10-00(s2) J.FIGUEROA(スペイン)
準決勝 10(s1)-01(s3) U.MUNKHBAT(モンゴル)
決 勝 00-10 D.ビロディド(ウクライナ)
連覇を狙う渡名喜風南選手は、決勝でウクライナの新鋭ダリア・ビロディド選手と対戦。
渡名喜選手の身長148cmに対しビロディド選手は172cmと、手足が長い相手に渡名喜選手は苦戦。試合中盤で、渡名喜選手の頭が下がり、視界が悪くなったところをビロディド選手が大内刈りを仕掛けて勝負あり。仕掛けたビロディド選手の大内刈りが見事でした。
渡名喜選手は惜しくも銀メダルとなりましたが、本大会第1号のメダルを獲得しました。
女子52kg級
志々目愛選手の結果
2回戦 10-00 M.ESTEVES(ポルトガル)
3回戦 10-01(s1) A.PERENC(ポーランド)
準々決勝 01(s2)-00(s2) N.クジュティナ(ロシア)
準決勝 01(s2)-00 エリカ・ミランダ(ブラジル)
決 勝 00(s2)-10(s1) 阿部詩(日本)
前回大会は五輪の金メダリスト2人を撃破して、世界王者になった志々目愛選手。決勝は、成長著しい阿部詩選手と対戦。
試合は手に汗握る展開となり、延長に突入。延長に入って間もなく、阿部選手の見事な内股が決まり敗戦となりました。この内股について、志々目選手は試合後のインタビューで、「一瞬の隙を突かれた」とコメント。
惜しくも志々目選手は連覇を逃しましたが、見事2大会連続のメダル獲得となりました。
阿部詩選手の結果
2回戦 10-00 K.PIENKOWSKA(ポーランド)
3回戦 11-00(s1) F.KOCHER(スイス)
準々決勝 10-00 J.ペレイラ(ブラジル)
準決勝 10-00 A.ブシャール(フランス)
決 勝 10(s1)-00(s2) 志々目愛(日本)
兄の阿部一二三選手同様に注目の集まる阿部詩選手が、オール一本勝ちで決勝に進出。決勝は、前回大会の覇者・志々目愛選手と対戦。
志々目選手との対戦は延長戦にもつれ込みましたが、志々目選手を完璧に跳ね上げる内股で一本勝ち。見事、世界柔道初出場でオール一本勝ちの初優勝となりました。
立って良し、寝て良しと勝てる技の豊富さとしては、兄の一二三選手以上のインパクトを与えてくれたのではないでしょうか。とにかく、凄い強さでした。
なお、阿部選手の18歳2ヵ月での世界柔道制覇は、1993年大会を18歳0ヵ月で制した谷亮子さんに次いで、日本勢では史上2番目の年少記録となりました。
女子57kg級
芳田司選手の結果
2回戦 10-00(s1) A.ストール(ドイツ)
3回戦 10-00 T.モンテイロ(ポルトガル)
準々決勝 10-00 ウォン・ユジョン(韓国)
準決勝 01-00(s2) 出口クリスタ(カナダ)
決 勝 10-0 N.スミス=デイビス(イギリス)
前回の世界柔道は銀メダルだった芳田選手は、初戦の2回戦から準々決勝まで3試合連続で一本勝ち。
準決勝では、芳田選手のライバルの一人であるカナダ代表の出口クリスタ選手と対戦し、延長の末、内股で技ありを奪う優勢勝ちをしました。
決勝では、前回3位のネコダ・スミスデービス選手(イギリス)に合わせ技で一本勝ち。見事、前回大会の雪辱を晴らし、世界柔道初優勝を飾りました。
女子63kg級
田代未来選手の結果
2回戦 10-0 S.スーエレン(レバノン)
3回戦 11-0 S.トレンブレイ(カナダ)
準々決勝 10-00 J.フランセン(オランダ)
準決勝 01(s1)-00 T.トルステニャク(スロベニア)
決 勝 00(s1)-10 C.アグベニュー(フランス)
初戦の2回戦から3試合連続の一本勝ちで勝ち上がった田代選手は、準決勝でリオ五輪金メダリストのティナ・トルステニャク選手と対戦。試合中盤、田代選手が大内刈りで技ありのポイントを奪うと、そのまま逃げ切り、優勢勝ちで決勝に進出。田代選手は世界柔道で、初めての決勝進出となりました。
決勝は昨年の女王クラリス・アグベニュー選手(フランス)と対戦し、延長の末、アグベニュー選手が田代選手に背中からしっかり密着し、腕を巻き込むように投げ一本勝ち。
田代選手は、悲願の初優勝には届きませんでしたが、自身最高成績となる銀メダルを獲得しました。
なお、アグベニュー選手は2連覇達成で、3度目の金メダルを手にしました。強すぎです。
女子70kg級
大野陽子選手の結果
1回戦 10-00(s2) G.マツニヤゾバ(ウズベキスタン)
2回戦 10(s2)-00(s1) A.ベルンホルム(スウェーデン)
3回戦 10-00(s1) S.ロドリゲス(スペイン)
準々決勝 00-10(s1) A.ニアン(モロッコ)
敗者復活 01-00 S.コンウェイ(イギリス)
3位決定戦 10-00(s3) マリア・ペレス(プエルトリコ)
世界柔道初出場の大野陽子選手は、1回戦から3試合連続の一本勝ちで準々決勝に進出。しかし、アッスマ・ニアン選手(モロッコ)に一本負けを喫し、敗者復活戦に回ることに。
大野選手は敗者復活戦を優勢勝ちすると、3位決定戦では終始マリア・ペレス選手(プエルトリコ)を攻め続けます。試合は延長の末、相手が指導3つの反則負けとなり、見事大野選手が初めての銅メダルを獲得しました。
新井千鶴選手の結果
2回戦 10-00(s2) G.ハウエル(イギリス)
3回戦 01-00 G.スコッチマッロ(ドイツ)
準々決勝 01-00 Y.アルベアル(コロンビア)
準決勝 10-00 マリア・ペレス(プエルトリコ)
決 勝 10-01 マリー イヴ・ガヒー(フランス)
新井選手は初戦の2回戦から順調に勝ち上がると、準々決勝ではリオ五輪銀メダルで3度世界を制したジュリ・アルベアル選手(コロンビア)に優勢勝ち。
準決勝で前回銀メダルのマリア・ペレス選手(プエルトリコ)に大内刈りで一本勝ちし決勝に進出。
決勝ではマリーイヴ・ガヒー選手(フランス)と対戦し、先に技ありを奪われる展開になるも、逆転の合わせ技で世界柔道2連覇を達成しました。
同級の日本勢による2連覇は、隔年開催だった2001、2003年の上野雅恵さん以来、15年ぶりの快挙となりました。
女子78kg級
濵田尚里選手の結果
2回戦 10-00 K.レオン(ベネズエラ)
3回戦 10-01 B.グラフ(オーストリア)
準々決勝 10(s2)-00(s1) K.アポテイカ(スロベニア)
準決勝 10-00 M.フェルケルク(オランダ)
決 勝 10-00(s3) G.ステーンハイス(オランダ)
世界柔道初出場の濵田尚里選手は、初戦から4試合連続のオール一本勝ちで決勝に進出。
決勝は世界ランキング1位のフーシェ・ステーンハイス選手(オランダ)と対戦し、9分を超える熱戦の末、ステーンハイス選手を指導3つによる反則負けに追い込み、濵田選手が初優勝を飾りました。
女子78kg超級
朝比奈沙羅選手の結果
2回戦 10-00 I.SUTALO(クロアチア)
3回戦 10(s1)-00(s1) ハン・ミジン(韓国)
準々決勝 10(s2)-00(s2) カイラ・サイト(トルコ)
準決勝 10(s1)-00(s1) ラリサ・ツェリッチ(ボスニア・ヘルツェゴビナ)
決 勝 10(s2)-00(s3) イダリス・オルティス(キューバ)
朝比奈沙羅選手は、初戦となった2回戦から4試合連続の一本勝ちで決勝に進出。決勝でリオ五輪銀メダリストで2013年、2014年世界女王のイダリス・オルティス選手(キューバ)と対戦。
試合は延長の末、朝比奈選手がイダリス選手の指導3による反則勝ちで、世界柔道初優勝を飾りました。
昨年は指導差で銀メダルという結果になりましたが、試合後のインタビューで朝比奈選手が満面の笑みを見せてくれたのは何より嬉しかったです。
なお、朝比奈選手は五輪金メダルの夢以外にお医者さんになる目標もあるので、2020年東京五輪をめどに「柔道人生も残り2年」と決めているそうです。悔いの無い柔道人生にしてほしいですね。
【参考】世界柔道2017 女子の結果
ここでは、参考がてらに2017年世界柔道の女子日本代表の結果をご紹介します。
女子48kg級
渡名喜風南/金メダル
近藤亜美 /銅メダル
渡名喜選手は世界柔道初出場で金メダルを獲得。一方、近藤選手はリオ五輪に続き、世界大会2連続でのメダル獲得。今後、東京五輪候補の2人の争いに注目です。
女子52kg級
志々目愛/金メダル
角田夏実/銀メダル
女子52kg級の決勝は世界柔道初出場同士の日本人対決となりました。両選手ともに強敵を倒しての決勝進出ですが、志々目選手に至っては準決勝でリオ五輪金メダリストのM.ケルメンディ選手に勝利しての決勝進出でした。
決勝では志々目選手が角田選手に内股での一本勝ちをおさめました。
女子57kg級
芳田司/銀メダル
世界柔道初出場の芳田選手は、決勝でリオ五輪銀メダリストのD.スミヤ選手(モンゴル)と対決。芳田選手はメダリスト相手に一歩も譲らない試合をしましたが、延長の末、惜敗で銀メダルとなりました。
女子63kg級
派遣選手無し
女子70kg級
新井千鶴/金メダル
世界柔道2回目の出場となった新井選手は、世界柔道を3度制覇しリオ五輪で銀メダルを獲得したY.アルベアル選手(コロンビア)と準決勝で対戦し、内股の優勢勝ちで決勝に進出。
決勝ではM.ペレス選手(プエルトリコ)を送襟絞めで一本勝ち。見事、世界柔道初制覇を成し遂げました。
女子78kg級
梅木真美/銀メダル
佐藤瑠香/5位
世界柔道連覇を目指した梅木選手は、決勝でリオ五輪銅メダリストのM.アギアル選手(ブラジル)と対戦。
試合は両者決め手にかけ、延長に突入。間もなくしてアギアル選手の仕掛けた小内刈りが技ありとなり、梅木選手は銀メダルとなりました。
一方、佐藤選手は梅木選手を決勝で倒したアギアル選手と準決勝で対戦し敗戦。3位決定戦に回ることとなりましたが、試合中盤に技ありを奪われると逃げ回る相手からポイントを返せず敗れました。
女子78kg超級
朝比奈沙羅/銀メダル
世界柔道初出場の朝比奈選手は、決勝でリオ五輪銅メダリストで2015年世界柔道王者のユソン選手と対戦。
最重量級を得意とする中国選手相手に朝比奈選手は接戦を繰り広げますが、延長戦を戦った末、惜しくも指導差で敗れ銀メダルとなりました。