世界柔道2019【混合団体】結果速報!日本は3連覇達成なるか?

2019年8月25日から世界柔道選手権大会(世界柔道)が開幕。個人戦14階級と混合団体戦で世界一が争われます。

2017年世界柔道から新設された混合団体戦は、日本チームが2連覇中で、3連覇がかかる混合団体戦は9月1日に実施されます。ちょうどその11か月後の2020年8月1日には東京五輪で混合団体戦が行われます。東京五輪で弾みをつけるためにも、連覇を達成してほしいところですね。

ここでは、世界柔道2019の男女混合団体戦の結果と合わせて、過去2大会の混合団体戦の結果もご紹介します。

 

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世界柔道2019/関連リンク

ちなみに、世界柔道2019は東京五輪の日本代表選手の選考にもかかわってくる大会となります。以下のリンク先に選考の流れを簡単にまとめてみました。

東京五輪内定選手一覧/日本代表選手の選考基準や決定時期まとめ

 

世界柔道2019 混合団体戦結果

ここでは、世界柔道2019・東京大会の男女混合団体戦の結果をご紹介します。

組み合わせトーナメント表

決勝

日本 4-2 フランス
日本 階級 フランス
影浦心 10
(s1)
+90kg 00
(s2)
C.マレ
芳田司 00 -57kg 10 S.シジク
大野将平 10 -73kg 00 G.シェーヌ
新井千鶴 10 -70kg 00 M.ガヒー
村尾三四郎 00
(s2)
-90kg 10
(s2)
A.クレルジェ
濱田尚里 10
(s1)
+70kg 00 M.マロンガ

日本は初戦となった準々決勝から1つも星を落とすことなく決勝に進出。相手はフランスが勝ち上がり、前回大会と同じ顔合わせとなりました。

先鋒の景浦心選手が積極的に仕掛け、送足払でマレ選手から一本勝ちを奪い先制。続く芳田司選手はシジク選手と対戦しますが、大外刈りで一本負けを喫しました。

しかし、大野将平選手がシェーヌ選手に対し、内股と巴投げの合わせ技であっという間に星を取り返しました。

さらに、4番手の新井千鶴選手は、延長に突入するかに思われた終盤に女子70kg級の金メダリスト、ガヒー選手を崩袈裟固で一本勝ちで下し、3連覇に王手をかけました。

副将戦は世界選手権初出場の村尾三四郎選手と、男子90kg級で銅メダルを獲得したベテランのクレルジェ選手が対戦。

試合はお互いが一歩も引かない大接戦となり、かなり白熱した試合になりました。9分以上におよぶ試合の最後は、村尾選手がクレルジェ選手に三角締めで一本負けを喫しましたが、素晴らしい試合となりました。

そして、大将戦は濵田尚里選手とマロンガ選手との対戦となり、くしくも女子78kg級の決勝と同じ顔合わせとなりました。

個人戦ではマロンガ選手に大外返しで敗れた濱田選手。しかし、団体戦では試合開始から1分が経とうとしたところで、マロンガ選手の一瞬の隙を突いて倒すと濱田選手が得意とする寝技に持っていきます。捕まったマロンガ選手は逃れることができず、濱田選手が抑え込みで個人戦の雪辱を果たす一本勝ちとなりました。

ちなみに、団体戦の70kg超級には朝比奈沙羅選手、素根輝選手の2人が出場予定でしたが、体調不良で当日に出場を回避。前夜まで出場予定がなく、午前1時半まで夜ふかしをし、当日も朝9時に「優雅に朝ご飯を食べていた」という濱田選手に増地克之監督からの電話で出場を打診されたそうです。

結果として濱田選手は全3試合に出場し、全て一本勝ち。しかも、3連覇を決めたとあって団体戦のMVPといえるかもしれませんね。

さて、2017年世界選手権から混合団体が採用されてから、日本は3連覇を達成。東京五輪に弾みをつける結果となりました。来年も団体日本代表の活躍が楽しみです。

なお、敗れたフランスは3大会連続のメダル獲得で、銀メダルは2大会連続となりました。

 

 

▼混合団体日本代表のハイライト動画▼

<フジテレビ>※決勝戦

 

<国際柔道連盟>※準々決勝~決勝

 

3位決定戦

アゼルバイジャン 1-4 ロシア
モンゴル 2-4 ブラジル

ロシアがアゼルバイジャンに勝利し、2大会連続で銅メダルを獲得しました。

また、日本に準決勝で敗れ3位決定戦に回ったブラジルはモンゴルを4-2で下し、銀メダルを獲得した2017年大会以来のメダルを獲得しました。

 

準決勝

フランス 4-3 ロシア
日本 4-0 ブラジル
日本 階級 ブラジル
大野陽子 -70kg M.ポルテラ
村尾三四郎 -90kg E.サントス
濱田尚里 10
(s2)
+70kg 00
(s1)
M.アルセマン
影浦心 10
(s1)
+90kg 00
(s1)
D.モウラ
芳田司 10
(s1)
-57kg 00
(s2)
R.シルバ
橋本壮市 11
(s1)
-73kg 00
(s2)
E.バルボサ

国際柔道連盟がブラジル戦をYoutubeにて限定公開しています。いつまでの公開なのか不明なので、気になる方はお早めにこちらから各試合をご覧ください

※対戦カードをクリック(タップ)すると動画が始まります。

 

敗者復活戦

韓国 2-4 アゼルバイジャン
キューバ 1-4 モンゴル

 

準々決勝

ブラジル 4-1 アゼルバイジャン
フランス 4-3 キューバ
ロシア 4-0 モンゴル
日本 4-0 韓国
日本 階級 韓国
橋本壮市 -73kg キム イムファン
新井千鶴 -70kg ハン ヒ ジュ
村尾三四郎 11
(s2)
-90kg 00
(s2)
イ スンホ
濱田尚里 10 +70kg 00 イ ジョンユン
影浦心 10 +90kg 00
(s1)
キム ミンジョン
玉置桃 10 -57kg 00
(s0)
キム チス

国際柔道連盟が韓国戦をYoutubeにて限定公開しています。いつまでの公開なのか不明なので、気になる方はお早めにこちらから各試合をご覧ください

※対戦カードをクリック(タップ)すると動画が始まります。

 

1回戦

オランダ 3-4 韓国
ブラジル 4-3 ドイツ
アゼルバイジャン 4-3 ポルトガル
フランス 4-2 オーストリア
キューバ 4-2 カザフスタン
ロシア 4-0 IJF
モンゴル 4-3 中国

 

 

男女混合団体戦について

男女混合団体戦のチーム構成とルールについて簡単に解説します。

【チーム構成】
1チーム男子3人、女子3人から編成されます。混合団体戦には個人戦の代表選手も参加し、試合ごとに各階級のエントリー選手が変更される場合があります。

階級は男女各3階級からなり、以下のようになります。

▼男子
73kg以下、90kg以下、90kg超

▼女子
57kg以下、70kg以下、70kg超

国際柔道連盟(IJF)が、2017年6月14日に発表した混合団体のルールをざっくり箇条書きにするとこちら。

【ルール】
・試合は全て4分間

・延長戦は時間無制限

・勝ち方による得点内容は以下の通り
(10点)一本勝ち、不戦勝、相手の棄権
(1点)技ありでの優勢勝ちは1点
(0点)指導差の勝利

・勝利数や得点で決着がつかない場合は無作為に選ばれた階級の選手同士で代表戦を行う

・3-3で並んだ場合は、代表戦で決着をつける

ちなみに、2018年アジア競技大会の混合団体戦の日本と韓国が準々決勝で対戦し、最後の6人目が終わって3-3で並び、日本が内容差で勝利をおさめた試合がありました。

試合終了後、規定を理解していなかった韓国チームが10分以上も畳の上に座り込んで抗議。ちょっとした話題になりました。

世界選手権や東京五輪では、そんな行為がないことを祈るばかりです。

 

【参考】世界柔道2018 混合団体戦結果

ここでは、世界柔道2018の混合団体戦における日本チームを中心とした結果をご紹介します。

組み合わせトーナメント表

決勝

日本 4-1 フランス

日本 階級 フランス
原沢久喜 01(s1) +90kg 00(s2) C.マレ
芳田司 10 -57kg 00(s1) P.ニエット
立川新 10 -73kg 00(s3) G.シェーヌ
大野陽子 00(s1) -70kg 10 M.ガヒー
向翔一郎 10 -90kg 00 A.クレルジェ
朝比奈沙羅 +70kg A.ムバイロ

柔道世界選手権2018の最終日は、男女混合団体戦で日本が決勝でフランスを4-1で下し、日本が連覇を達成しました!!

準々決勝のアゼルバイジャン戦以外は、安心してみれる試合でした。強い日本の柔道を世界に見せつけてくれました。パチパチ

▼2018年世界柔道混合団体ハイライト▼

※Youtubeの開始位置は決勝のフランス戦からです。

 

 

3位決定戦

アゼルバイジャン 1-4 ロシア
ドイツ 0-4 コリア

 

敗者復活戦

アゼルバイジャン 4-2 オランダ
ブラジル 2-4 ドイツ

 

準決勝

日本 4-0 コリア

日本 階級 コリア
素根輝 10(s1) +70kg 00(s1) ハン・ミジン
原沢久喜 10(s1) +90kg 00(s3) キム・ミンジョン
芳田司 10 -57kg 00 キム・ジンア
立川新 01(s1) 73kg 00(s1) アン・ジョンソン
大野陽子 -70kg ウォン・スヨン
向翔一郎 -90kg カク・ドンハン

フランス 4-1 ロシア

 

各プールの結果(1回戦~準々決勝)

プールA

【2回戦】
オーストリア 1-4 アゼルバイジャン
日本 4-0 モンゴル

日本 階級 モンゴル
大野陽子 10(s2) -70kg 00(s2) N.ツェンドアユシュ
向翔一郎 11 -90kg 00 B.バンディク
素根輝 10 +70kg 00(s1) M.バトゥルガ
小川雄勢 10(s1) +90kg 00(s3) D.ウルジバヤル
玉置桃 -73kg S.ドルジスレン
立川新 -57kg S.ガンバータル

 

【準々決勝】
日本 4-2 アゼルバイジャン

日本 階級 アゼルバイジャン
向翔一郎 00(s1) -90kg 01 M.メディヨフ
朝比奈沙羅 01(s2) +70kg 00 I.キンゼルスカ
小川雄勢 00(s1) +90kg 10 U.コカウリ
玉置桃 10 -57kg 00 I.ムンクステデブ
立川新 01(s1) -73kg 00(s2) R.オルジョフ
大野陽子 10 -70kg 00 G.ハサンリ

 

プールB

【1回戦】
ルーマニア 4-1 トルコ

【2回戦】
コリア 4-0 ルーマニア
ウズベキスタン 1-4 オランダ

【準々決勝】
コリア 4-0 オランダ

 

プールC

【1回戦】
中国 1-4 キューバ

【2回戦】
ブラジル 4-3 キューバ
フランス 4-2 ハンガリー

【準々決勝】
ブラジル 2-4 フランス

 

プールD

【1回戦】
ロシア 4-0 カザフスタン

【2回戦】
ドイツ 4-2 ウクライナ
ロシア 4-2 イギリス

【準々決勝】
ドイツ 1-4 ロシア

 

 

【参考】世界柔道2017 混合団体戦の結果

2回戦

日本 5-1 ウクライナ
▼出場選手と結果
○ 宇高 菜絵
○ 中矢 力
○ 新添 左季
● 長澤 憲大
○ 素根 輝
○ 王子谷剛志

 

準々決勝

日本 5-1 ドイツ
▼出場選手と結果
○ 芳田 司
● 中矢 力
○ 新添 左季
○ 長澤 憲大
○ 朝比奈沙羅
○ 原沢 久喜

 

準決勝

日本 5-1 韓国
▼出場選手と結果
○ 芳田 司
○ 橋本 壮市
● 新井 千鶴
○ 長澤 憲大
○ 朝比奈沙羅
○ 王子谷剛志

 

決勝

日本 6-0 ブラジル
▼出場選手と結果
芳田 司  ○-× ラファエラ・シルバ
橋本 壮市 ○-× マルセロ・コンティニ
新井 千鶴 ○-× マリア・ポルテラ
長澤 憲大 ○-× ビクトル・ペナルベル
朝比奈沙羅 ○-× マリア・アルテマン
王子谷剛志 ○-× ラファエル・シルバ

 

最終結果

1位/日本
2位/ブラジル
3位/フランス、韓国