男子のワールドカップバレー2019が10月1日(火)から15日(火)まで開催されます。
ワールドカップバレーは4年に一度実施される大会で、五輪や世界選手権と並びバレー三大大会のひとつです。また、翌年に東京五輪を控えており、メダル争いを占ううえでも楽しみな大会です。
また、3大会ぶりに五輪に出場する全日本男子が、ワールドカップバレーでどんな結果を残すのか…。世界のレベルは高く難しい戦いにはなるでしょうが、石川祐希選手や柳田将洋選手らはじめ、注目株の西田有志選手の活躍に期待です。
ここでは、男子ワールドカップバレー2019の、
・出場国一覧
・大会日程と対戦カード
・試合結果と順位表
などをご紹介します。
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もくじ
ワールドカップバレー関連リンク
ワールドカップバレー2019 成績
ここでは、男子ワールドカップバレー2019の順位表をご紹介します。
最終順位
順 位 |
チーム | 試 合 |
勝敗 | 勝 点 |
セット | 得点 | |||||
勝 | 負 | 得 | 失 | セット率 | 得 | 失 | 得点率 | ||||
1 | ブラジル | 11 | 11 | 0 | 32 | 33 | 5 | 6.600 | 925 | 752 | 1.230 |
2 | ポーランド | 11 | 9 | 2 | 28 | 30 | 9 | 3.333 | 941 | 787 | 1.195 |
3 | アメリカ | 11 | 9 | 2 | 27 | 29 | 12 | 2.416 | 960 | 778 | 1.233 |
4 | 日本 | 11 | 8 | 3 | 22 | 26 | 16 | 1.625 | 967 | 902 | 1.072 |
5 | アルゼンチン | 11 | 6 | 5 | 19 | 24 | 20 | 1.200 | 984 | 969 | 1.015 |
6 | ロシア | 11 | 5 | 6 | 15 | 20 | 23 | 0.869 | 939 | 961 | 0.977 |
7 | イタリア | 11 | 5 | 6 | 14 | 19 | 22 | 0.863 | 903 | 904 | 0.998 |
8 | イラン | 11 | 4 | 7 | 12 | 19 | 25 | 0.760 | 965 | 1042 | 0.926 |
9 | カナダ | 11 | 4 | 7 | 12 | 19 | 28 | 0.678 | 976 | 1058 | 0.922 |
10 | エジプト | 11 | 2 | 9 | 8 | 15 | 29 | 0.517 | 927 | 1025 | 0.904 |
11 | オーストラリア | 11 | 2 | 9 | 5 | 9 | 29 | 0.310 | 790 | 904 | 0.873 |
12 | チュニジア | 11 | 1 | 10 | 4 | 6 | 31 | 0.193 | 696 | 891 | 0.781 |
【参考】今大会の全日本男子の主な記録
・38年ぶりにW杯でイタリアに勝利
・W杯で初めてロシアに勝利
・12年ぶりにブラジルから1セット奪取
・W杯で史上初の5連勝
・28年ぶりベスト4入り
・W杯の8勝は過去最多
・西田有志選手がサーブ得点率で1位
個人成績
ここでは、ワールドカップバレー2019・男子の個人成績の上位選手をご紹介します。
ITA=イタリア、TUN=チュニジア、USA=アメリカ、ARG=アルゼンチン、AUS=オーストラリア、RUS=ロシア、IRI=イラン、BRA=ブラジル
各賞の受賞者
※敬称略
▼ベストスパイカー賞
ウィルフレド・レオン(ポーランド)
石川祐希(日本)
▼ベストミドルブロッカー賞
マックスウェル・ホルト(アメリカ)
ルーカス・サートカンプ(ブラジル)
▼ベストリベロ賞
タレス・オス(ブラジル)
▼ベストセッター賞
マイカ・クリステンソン(アメリカ)
▼ベストオポジット賞
西田有志(日本)
▼最優秀選手賞(MVP)
アラン・ソウザ(ブラジル)
ワールドカップバレー2019 大会日程&結果
ここでは、男子ワールドカップバレー2019の各試合の日程や試合開始時間、各試合の結果をご紹介します。
チーム名の下の順位は、2019年1月1日時点のFIVB世界ランキングです。
第1ラウンド/10月1日(火) ~ 6日(日)
第1戦
10月1日(火) | ||||
時間 | 対戦カード | 会場 | ||
11:00 | オーストラリア | 1-3 |
エジプト (WR13位) |
長野 |
22-25/25-21/23-25/18-25 | ||||
12:30 | アメリカ (WR2位) |
2-3 |
アルゼンチン (WR7位) |
福岡 |
21-25/20-25/25-19/25-21/12-15 | ||||
14:00 |
ロシア (WR5位) |
3-1 | イラン (WR8位) |
長野 |
25-21/25-18/24-26/25-22 | ||||
15:00 |
ポーランド (WR4位) |
3-0 | チュニジア (WR22位) |
福岡 |
25-16/25-23/25-12 | ||||
18:00 |
ブラジル (WR1位) |
3-0 | カナダ (WR6位) |
長野 |
25-14/25-22/25-14 | ||||
19:20 |
日本 (WR11位) |
3-0 | イタリア (WR3位) |
福岡 |
25-17/25-19/25-21 |
イタリア戦成績
初戦を迎えた日本は、世界ランキング3位のイタリアと対戦。イタリアはワールドカップ直前まで五輪予選、ヨーロッパ選手権と試合をしており、主力選手を休ませるため、若手中心のチーム構成でワールドカップに臨んでいます。
とはいえ、リベロ、セッター以外は2メートル越えの選手を揃えてきており、難しい試合になると予想されましたが、日本が最高のプレーを初戦から見せてくれました。
第1セット、石川祐希選手のサーブで先制すると、リズムを掴んだ日本はイタリアからリードを広げ25-17で先取。
続く第2セットでは、山本智大選手がイタリアの強打を次々と拾い、石川選手や西田有志選手の攻撃が決まり25-19で連取。ちなみに、このセットでは石川選手がツーアタックをフェイントにトスを上げ、西田選手が得点を決めたプレーは最高でした。
第3セットはシーソーゲームの展開となりましたが、終盤で石川選手のサーブから5連続ポイントが決まるなどして25-21でものにしました。
ワールドカップでイタリアに38年ぶりの勝利をあげた日本は、幸先のいいスタートを切りました。
第2戦
10月2日(水) | ||||
時間 | 対戦カード | 会場 | ||
11:00 |
エジプト (WR13位) |
3-1 | イラン (WR8位) |
長野 |
22-25/26-24/25-18/26-24 | ||||
12:30 | チュニジア (WR22位) |
1-3 |
アルゼンチン (WR7位) |
福岡 |
19-25/18-25/25-23/14-5 | ||||
14:00 | カナダ (WR6位) |
2-3 |
ロシア (WR5位) |
長野 |
25-23/25-16/17-25/23-25/10-15 | ||||
15:00 | イタリア (WR3位) |
1-3 |
アメリカ (WR2位) |
福岡 |
25-19/19-25/14-5/19-25 | ||||
18:00 | オーストラリア (WR16位) |
0-3 |
ブラジル (WR1位) |
長野 |
15-25/20-25/17-25 | ||||
19:20 | 日本 (WR11位) |
1-3 |
ポーランド (WR4位) |
福岡 |
23-25/17-25/25-19/17-25 |
ポーランド戦成績
日本は世界ランキング4位、世界選手権2連覇中のポーランドと対戦。日本戦では世界選手権の得点王クレク選手を攻撃の軸に、若手選手が周りを固めるというメンバーできました。
日本は第1セット、石川選手や西田選手の攻撃で食い下がりましたが、惜しくも23-25で落とすと、続く第2セットは徐々にポーランドのエンジンがかかり、サービスエース3本を含む正確な攻撃が決まります。一方、日本は5者連続のサーブミスや、パス回しが乱れるなどリズムに乗ることができず、17-25でこのセットも失いました。
あとがない日本に対し、ポーランドは試合を決めるべく世界選手権のレギュラーメンバーを途中から次々に投入。しかし、日本は西田選手、石川選手のスパイクで流れを掴みます。小野寺選手のクイックや、福澤選手の技ありの攻撃が決まるなどして24-18でセットを奪い返しました。
第4セットは序盤こそ一進一退の展開になりましたが、中盤から徐々に点差を広げられ17-25で敗戦。
日本は通算1勝1敗とし、次戦で0勝2敗のチュニジアと対戦します。
日本はサーブで際どいコースを果敢に狙った結果とはいえ、サーブミス22本(ポーランドは13本)がのちのち試合の流れに響いた感じがありました。ただ、日本にとって強豪チームと競り合うにはサーブがまさに生命線。次戦以降どんなプランで相手自陣を崩すサーブを見せるのかに注目ですね。
第3戦
10月4日(金) | ||||
時間 | 対戦カード | 会場 | ||
11:00 |
イラン (WR8位) |
3-1 | カナダ (WR6位) |
長野 |
18-25/25-23/27-25/25-19 | ||||
12:30 | アルゼンチン (WR7位) |
2-3 |
イタリア (WR3位) |
福岡 |
28-26/25-17/12-25/18-25/10-15 | ||||
14:00 | ロシア (WR5位) |
2-3 |
オーストラリア (WR16位) |
長野 |
15-25/25-22/28-26/21-25/12-15 | ||||
15:00 |
アメリカ (WR2位) |
3-1 | ポーランド (WR4位) |
福岡 |
25-19/25-20/24-26/27-25 | ||||
18:00 |
ブラジル (WR1位) |
3-1 | エジプト (WR13位) |
長野 |
25-19/21-25/25-19/25-22 | ||||
19:20 |
日本 (WR11位) |
3-0 | チュニジア (WR22位) |
福岡 |
25-23/25-21/25-11 |
チュニジア戦成績
日本は世界ランキング22位のチュニジアと対戦。
第1セット、日本は序盤から競り合いの展開となりましたが、西田選手が強烈なスパイクを決めるなどして接戦をものにします。
第2セットは石川選手や福澤選手の活躍で序盤から有利に試合を運びます。終盤、チュニジアに点差を詰め寄られましたが、西田選手の強打とサービスエースで連取。
続く第3セットはスタートから柳田選手を起用。序盤は競り合うも、徐々にペースをつかんだ日本は、柳田選手が4連続のサービスエースを決めるなど、連続得点を積み重ね一気にチュニジアを突き放し25-11と大差で連取。
チュニジアにストレート勝ちし、通算2勝1敗としました。日本は第4戦で世界2位のアメリカと対戦します。
第4戦
10月5日(土) | ||||
時間 | 対戦カード | 会場 | ||
11:00 | エジプト (WR13位) |
2-3 |
カナダ (WR6位) |
長野 |
25-27/25-27/25-16/25-22/9-15 | ||||
12:30 |
ポーランド (WR4位) |
3-1 | アルゼンチン (WR7位) |
福岡 |
27-29/25-17/25-18/26-24 | ||||
14:00 |
ブラジル (WR1位) |
3-0 | ロシア (WR5位) |
長野 |
25-16/25-22/25-22 | ||||
15:00 | チュニジア (WR22位) |
0-3 |
イタリア (WR3位) |
福岡 |
19-25/21-25/18-25 | ||||
17:00 | オーストラリア (WR16位) |
1-3 |
イラン (WR8位) |
長野 |
22-25/25-18/18-25/25-27 | ||||
19:20 | 日本 (WR11位) |
0-3 |
アメリカ (WR2位) |
福岡 |
19-25/19-25/21-25 |
アメリカ戦成績
日本は世界ランキング2位で前回大会優勝のアメリカと対戦。日本は清水選手、高橋選手、久原選手を今大会初スタメンに起用しました。
日本は序盤、久原選手や清水選手の攻撃で良い立ち上がりを見せましたが、中盤から徐々にアメリカの連続得点が決まるなどして19-25で落としました。
第2セットはアメリカのブロックが決まり始めるなど、アメリカから点差大きく広げられ19-25で失い、第3セットも序盤は競り合うも中盤以降、点差を離されました。
日本はこの試合初めて20点に乗せるなど粘りを見せましたが、アメリカの勢いは止めらず、21-25で第3セットも落としストレート負けを喫しました。
日本は通算2勝2敗で、前日まで3位だった順位を5位に落としました。
第5戦
10月6日(日) | ||||
時間 | 対戦カード | 会場 | ||
11:00 |
ロシア (WR5位) |
3-1 | エジプト (WR13位) |
長野 |
25-19/21-25/25-19/25-21 | ||||
12:30 | イタリア (WR3位) |
0-3 |
ポーランド (WR4位) |
福岡 |
18-25/18-25/22-25 | ||||
14:00 | イラン (WR8位) |
1-3 |
ブラジル (WR1位) |
長野 |
27-25/21-25/25-27/22-25 | ||||
15:00 |
アメリカ (WR2位) |
3-0 | チュニジア (WR22位) |
福岡 |
25-10/25-18/25-17 | ||||
17:00 |
カナダ (WR6位) |
3-1 | オーストラリア (WR16位) |
長野 |
18-25/28-26/25-20/25-22 | ||||
19:20 |
日本 (WR11位) |
3-1 | アルゼンチン (WR7位) |
福岡 |
25-19/25-20/26-28/25-22 |
アルゼンチン戦成績
日本は福岡ラウンド最終戦で、世界ランキング7位のアルゼンチンと対戦。
日本は第1セットから西田選手の攻撃でリズムを作ると、小野寺選手や高橋選手のクイック攻撃とブロックが決まり第1、第2セットを連取。
第3セットは守備の乱れで奪われましたが、第4セットを石川選手ら攻撃陣の活躍で奪いアルゼンチンに勝利。
日本は通算3勝2敗で順位を4位に上げました。
第2ラウンド/10月9日(水) ~ 11日(金)
※広島(小)=広島グリーンアリーナ(小アリーナ)
※広島(大)=広島グリーンアリーナ(大アリーナ)
第6戦
10月9日(水) | ||||
時間 | 対戦カード | 会場 | ||
11:00 | チュニジア (WR22位) |
2-3 |
カナダ (WR6位) |
広島(小) |
20-25/25-20/27-29/25-20/12-15 | ||||
12:30 |
イタリア (WR3位) |
3-0 | エジプト (WR13位) |
広島(大) |
25-19/25-21/25-22 | ||||
14:00 | アルゼンチン (WR7位) |
0-3 |
ブラジル (WR1位) |
広島(小) |
19-25/19-25/24-26 | ||||
15:00 |
ポーランド (WR4位) |
3-1 | ロシア (WR5位) |
広島(大) |
25-27/25-21/25-18/25-22 | ||||
18:00 |
アメリカ (WR2位) |
3-1 | イラン (WR8位) |
広島(小) |
25-18/22-25/25-18/25-12 | ||||
19:20 |
日本 (WR11位) |
3-0 | オーストラリア (WR16位) |
広島(大) |
25-17/25-22/25-22 |
オーストラリア戦成績
舞台を広島に移したは日本は、世界ランキング16位のオーストラリアと対戦。
第1セットは関田選手と石川選手のサーブでペースを掴むと、一時は11-2と大きくリードを広げて25-17で先取。第2セットでは一転して接戦となりましたが、柳田選手が要所を決め25-22で連取しました。
続く第3セットはチームトップの得点を記録した石川選手を温存。それでも日本は西田選手の強烈なスパイクやバックアタックでオーストラリアに主導権を渡さず、25-22で押しきりました。
日本は9月のアジア選手権で惜敗したオーストラリアにストレート勝ちし、今大会初めての連勝で通算4勝2敗としました。
第7戦
10月10日(木) | ||||
時間 | 対戦カード | 会場 | ||
11:00 |
アルゼンチン (WR7位) |
3-0 | カナダ (WR6位) |
広島(小) |
25-16/25-22/25-20 | ||||
12:30 |
ポーランド (WR4位) |
3-0 | エジプト (WR13位) |
広島(大) |
25-19/25-18/25-16 | ||||
14:00 | チュニジア (WR22位) |
0-3 |
イラン (WR8位) |
広島(小) |
24-26/17-25/22-25 | ||||
15:00 |
イタリア (WR3位) |
3-0 | オーストラリア (WR16位) |
広島(大) |
30-28/25-13/25-22 | ||||
18:00 | アメリカ (WR2位) |
0-3 |
ブラジル (WR1位) |
広島(小) |
23-25/22-25/17-25 | ||||
19:20 |
日本 (WR11位) |
3-1 | ロシア (WR5位) |
広島(大) |
25-22/21-25/25-22/25-16 |
ロシア戦成績
日本は世界ランキング5位のロシアと対戦。
日本は第1セット序盤、ロシアの高さに苦しみブロックなどで0-5とリードされる展開になりました。
しかし、高橋選手や西田選手らの攻撃でリズムを作ると、石川選手や関田選手らがいいところでサービスエースを奪うなど流れを引き寄せます。
その後も日本は緩急をつけたサーブがロシア陣営を崩し、逆転に成功すると25-22で先取。
第2セットは21-25で落としましたが、第3セットは西田選手が強打を次々と決めて25-22奪い返しました。
第4セット、再びロシアにリードされる展開となりましたが、福澤選手のサービスエースと高橋選手のブロックで逆転に成功。リードを広げると、最後は小野寺選手のサービスエースが決まりロシアに勝利。日本がロシアに勝利するのは2009年のワールドリーグ以来10年ぶり。
なお、日本がワールドカップでロシアに勝つのは初めてで、大会3連勝は16年ぶりとなりました。
日本は5勝2敗とし、4位を維持。42年ぶりのメダル獲得に期待が高まります。
第8戦
10月11日(金) | ||||
時間 | 対戦カード | 会場 | ||
11:00 | アルゼンチン (WR7位) |
2-3 |
イラン (WR8位) |
広島(小) |
25-27/25-23/25-19/17-25/10-15 | ||||
12:30 |
ポーランド (WR4位) |
3-0 | オーストラリア (WR16位) |
広島(大) |
25-18/25-20/25-9 | ||||
14:00 | チュニジア (WR22位) |
0-3 |
ブラジル (WR1位) |
広島(小) |
17-25/14-25/13-25 | ||||
15:00 | イタリア (WR3位) |
1-3 |
ロシア (WR5位) |
広島(大) |
25-13/25-27/26-28/12-25 | ||||
18:00 |
アメリカ (WR2位) |
3-2 | カナダ (WR6位) |
広島(小) |
21-25/25-11/20-25/25-19/15-13 | ||||
19:20 |
日本 (WR11位) |
3-2 | エジプト (WR13位) |
広島(大) |
25-14/18-25/25-23/28-30/15-13 |
エジプト戦成績
日本は世界ランキング13位のエジプトと対戦。
日本は第1セット、高橋選手や小野寺選手の得点でリズムを作ると25-14で先取。第2セットは逆にエジプトが流れに乗り、18-25で落としました。
しかし、第3セットは石川選手が勝負どころで確実に決め、25-23で競り勝ち奪い返しました。
セットカウント3-1で勝利すれば、アメリカをセット率で上回り3位に浮上するなか行われた第4セット、日本がマッチポイントまでこぎつけましたが、エジプトの粘りに屈し28-30で落とし、勝負は最終セットまでもつれ込みました。
両チームあとがない第5セット、小野寺選手のクイック攻撃とセッター藤井選手がブロックを決めるなど連続ポイントを奪い、15-13で競り勝ちました。
日本はワールドカップ24年ぶりの4連勝と6勝目を挙げ、今大会通算6勝2敗としました。
第3ラウンド/10月13日(日) ~ 15日(火)
※広島(小)=広島グリーンアリーナ(小アリーナ)
※広島(大)=広島グリーンアリーナ(大アリーナ)
第9戦
10月1日(火) | ||||
時間 | 対戦カード | 会場 | ||
11:00 |
アルゼンチン (WR7位) |
3-1 | ロシア (WR5位) |
広島(小) |
25-23/25-23/21-25/25-16 | ||||
12:30 | イタリア (WR3位) |
2-3 |
カナダ (WR6位) |
広島(大) |
25-19/17-25/25-15/23-25/16-18 | ||||
14:00 |
アメリカ (WR2位) |
3-0 | オーストラリア (WR16位) |
広島(小) |
25-14/25-13/25-16 | ||||
15:00 | ポーランド (WR4位) |
2-3 |
ブラジル (WR1位) |
広島(大) |
25-19/23-25/19-25/25-16/11-15 | ||||
17:00 |
チュニジア (WR22位) |
3-1 | エジプト (WR13位) |
広島(小) |
25-23/14-25/25-17/25-18 | ||||
19:20 |
日本 (WR11位) |
3-1 | イラン (WR8位) |
広島(大) |
25-16/26-28/25-13/25-21 |
イラン戦成績
日本はアジア王者で世界ランキング8位のイランと対戦。
第1セット、日本は立ち上がりから4連続得点でリード作ると、小野寺選手のセーブや石川選手の攻撃でいい流れを呼び込み25-16で奪います。
第2セットはイランの攻撃に翻弄される場面も見られ、26-28で競り負けましたが、第3セットは西田選手が連続でサービスエースを決めるなど25-13で奪いました。
第4セットは競り合う展開となりましたが、終盤で日本が突き放し25-21で取り、セットカウント3-1でイランを破りました。イランにワールドカップで勝利するのは初。
全日本男子はワールドカップで初めての5連勝で、通算成績7勝2敗として4位を維持。また、日本は2試合を残し、28年ぶりの4位以内を確定させました。
次戦は今大会9連勝中のブラジルと対戦します。
第10戦
10月14日(月) | ||||
時間 | 対戦カード | 会場 | ||
11:00 |
アメリカ (WR2位) |
3-0 | ロシア (WR5位) |
広島(小) |
25-23/25-11/25-16 | ||||
12:30 |
ポーランド (WR4位) |
3-0 | カナダ (WR6位) |
広島(大) |
25-23/26-24/25-20 | ||||
14:00 |
アルゼンチン (WR7位) |
3-1 | エジプト (WR13位) |
広島(小) |
25-27/25-17/25-22/25-17 | ||||
15:00 |
イタリア (WR3位) |
3-2 | イラン (WR8位) |
広島(大) |
25-27/27-29/20-28/25-17/15-13 | ||||
17:00 | チュニジア (WR22位) |
0-3 |
オーストラリア (WR16位) |
広島(小) |
21-25/17-25/21-25 | ||||
19:20 | 日本 (WR11位) |
1-3 |
ブラジル (WR1位) |
広島(大) |
17-25/26-24/14-25/25-27 |
ブラジル戦成績
日本はリオ五輪の覇者で世界ランキング1位のブラジルと対戦。
第1セット、日本はブラジルの強打の前にもファインプレーでボールをつなぎ善戦しますが、セット中盤からブラジルに連続失点を喫するなど17-25で落とします。
第2セット、山内選手のサービスエースなどの連続得点でスタートを切ると、ブラジルに逆転されるも、日本はすぐさま追いつく一進一退の展開に持ち込みます。24-24からリリーフサーバーで入った柳田選手を起点に連続得点を挙げ、セットを奪い返しました。
第3セットは立ち上がりから連続失点でブラジルに流れを持っていかれ、14-25で落とします。しかし、このセットでは8-22から柳田選手や途中からコートに戻った西田選手、石川選手らの攻撃で追い上げムードを作り、第4セットへのいい雰囲気を作りました。
その第4セットでは、序盤からサイドアウトの取り合いとなります。力の差ではブラジル有利の展開のなか、日本は何とか食らいつき、ジュースまで持ち込みます。しかし、最後はブラジルの前に屈し、セットカウント3-1で敗れました。
ブラジルは10戦全勝で1試合を残し、ワールドカップ3大会ぶり3回目の優勝を飾りました。
日本は通算成績7勝3敗とし、ブラジル戦の結果で4位が確定しました。日本は最終戦で、今大会4勝6敗のカナダと対戦。
第11戦(最終戦)
10月15日(火) | ||||
時間 | 対戦カード | 会場 | ||
11:00 |
アメリカ (WR2位) |
3-1 | エジプト (WR13位) |
広島(小) |
22-25/25-16/25-14/25-13 | ||||
12:30 |
ポーランド (WR4位) |
3-0 | イラン (WR8位) |
広島(大) |
25-18/25-18/25-16 | ||||
14:00 | チュニジア (WR22位) |
0-3 |
ロシア (WR5位) |
広島(小) |
16-25/16-25/15-25 | ||||
15:00 | イタリア (WR3位) |
0-3 |
ブラジル (WR1位) |
広島(大) |
20-25/22-25/15-25 | ||||
18:00 |
アルゼンチン (WR7位) |
3-0 | オーストラリア (WR16位) |
広島(小) |
25-20/25-21/26-24 | ||||
19:20 |
日本 (WR11位) |
3-2 | カナダ (WR6位) |
広島(大) |
22-25/25-20/25-23/23-25/15-9 |
カナダ戦成績
日本は最終戦で世界ランキング6位のカナダと対戦。日本はメンバーを大幅に変え、控え中心のメンバーでカナダ戦に臨みました。
日本はリズムを掴めずカナダに主導権を握られると、第1セットを22-25で落とします。しかし、第2セットからは柳田選手のバックアタックと、得意のサーブで日本に流れを引き寄せると25-20で奪い返します。第3、第4セットはお互いがセットを取り合い勝負は最終第5セットへ。
最終セットでもお互いが譲らない展開となり、9-9の状況から西田選手のサーブを迎えます。その西田選手は緊迫した試合のなか、6本放ったサーブのうち、なんと5本がサービスエースに。
とんでもないパフォーマンスを見せた西田選手が一気に試合を決め、日本は最終戦を勝利で締めくくりました。
42年ぶりのメダル獲得には惜しくも届きませんでしたが、日本はW杯史上初の8勝目を挙げるなど数々の記録を打ち立て、大会4位の成績を収めました。
また、19歳ながら全日本の中心選手となった西田選手はスパイク得点率で1位となりました。
2018年世界選手権で全日本男子は1次リーグで敗退し、中垣内監督の解任も日本バレーボール協会で議論されましたが、続投が今大会の結果に結びついて何よりです。
最高の形で東京五輪に調整していけるはずなので、メダルに期待したいですね。
ワールドカップバレー2019 男子出場国
ここでは、男子ワールドカップバレー2019の出場国をご紹介します。
国 | 出場回数 | ’15大会成績 |
日本 | 14大会連続14回目 | 6位 |
ポーランド | 3大会連続7回目 | 3位 |
イラン | 3大会連続4回目 | 8位 |
オーストラリア | 2大会連続3回目 | 9位 |
エジプト | 5大会連続8回目 | 10位 |
チュニジア | 2大会連続9回目 | 12位 |
イタリア | 3大会連続8回目 | 2位 |
ロシア | 4大会連続12回目 | 4位 |
ブラジル | 2大会ぶり12回目 | - |
アルゼンチン | 4大会連続7回目 | 5位 |
アメリカ | 10大会連続11回目 | 1位 |
カナダ | 2大会連続6回目 | 7位 |