2019年7月12日(金)から開幕する第18回世界水泳選手権(世界水泳2019)。注目の競泳は大会10目の7月21日(日)から8日間の予定で始まります。
その競泳で盛り上がる種目のひとつと言えば、「リレー」です。前回の2017年世界水泳で日本代表はメダルこそ獲れませんでしたが、世界水泳決勝の大舞台で男女合わせて4つの日本記録を更新。
男子は中村克己選手、塩浦慎理選手、松元克央選手らが年々力をつけてきており、世界水泳という大舞台での日本記録更新とメダルに期待です。
一方、女子は日本代表の顔と言っても過言ではない池江璃花子選手が、病気療養のため不在。戦力ダウンは否めないですが、選ばれたリレーメンバーには、エントリーした種目全てでなんとか決勝進出してほしいですね。
さてここでは、世界水泳2019・競泳のリレー(男子/女子/混合)のレース日程や大会結果などをご紹介します。
※韓国と日本の時差はありませんので、日時は全て日本時間となります。
※世界記録・日本記録は2019年4月21日現在のものです。
※参考までに世界水泳の代表選考会となった2019年4月開催の『第95回日本選手権水泳競技大会』の自由形競技結果も合わせてご紹介しています。
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世界水泳2019 リレー/日本代表選手
ここでは、世界水泳2019のリレー日本代表選手をご紹介します。
【4×100mリレー】
男子:中村克、塩浦慎理、松元克央、難波暉
女子:大本里佳、青木智美、佐藤綾、白井璃緒
混合:松元克央、中村克、青木智美、佐藤綾
【4×200mリレー】
男子:松元克央、高橋航太郎、吉田啓祐、瀬戸大也
女子:白井璃緒、五十嵐千尋、青木智美、池本凪沙
【4×100mメドレーリレー】(背)→(平)→(バ)→(自)
男子:入江陵介 小関也朱篤 水沼尚輝 中村克
女子:酒井夏海 青木玲緒樹 牧野紘子 大本里佳
混合:酒井夏海 小関也朱篤 水沼尚輝 大本里佳
▼世界水泳2019(競泳)各種目の結果
自由形 背泳ぎ 平泳ぎ
世界水泳2019/リレー結果
ここでは、世界水泳2019・競泳のリレー各種目の結果をご紹介します。
4×100mリレー
男子4×100mリレー
世界記録/3:08.24(アメリカ 2008年)
日本記録/3:12.54(2018年)
┗中村克、塩浦慎理、松元克央、溝畑樹蘭
予選
日本/3:14.16(全体9位)
┗中村克、塩浦慎理、松元克央、難波暉
※日本男子は12位以内に入ったので、東京五輪のリレー種目の出場枠を獲得しました。
決勝
決勝 | 国 | 予選 | ||
順 | タイム | 順 | タイム | |
1 | 3:09.06 | アメリカ | 1 | 3:11.31 |
2 | 3:09.97 | ロシア | 3 | 3:12.64 |
3 | 3:11.22 | オーストラリア | 4 | 3:12.65 |
4 | 3:11.39 | イタリア | 5 | 3:12.66 |
5 | 3:11.81 | イギリス | 2 | 3:12.42 |
6 | 3:11.99 | ブラジル | 6 | 3:12.97 |
7 | 3:12.85 | ハンガリー | 8 | 3:13.90 |
8 | 3:13.34 | フランス | 7 | 3:13.04 |
アメリカが1度も先頭を譲らず大会新記録で優勝。
女子4×100mリレー
世界記録/3:30.05(オーストラリア 2018年)
日本記録/3:36.52 (2018年)
┗池江璃花子、酒井夏海、青木智美、五十嵐千尋
予選
日本/3:36.17(全体4位)※日本新記録
┗大本里佳、青木智美、佐藤綾、白井璃緒
※日本女子は12位以内に入ったので、東京五輪のリレー種目の出場枠を獲得しました。
決勝
【日本女子リレーメンバー】
1.青木智美 2.佐藤綾 3.白井璃緒 4.大本里佳
決勝 | 国 | 予選 | ||
順 | タイム | 順 | タイム | |
1 | 3:30.21 | オーストラリア | 1 | 3:33.39 |
2 | 3:31.02 | アメリカ | 4 | 3:36.13 |
3 | 3:31.78 | カナダ | 2 | 3:34.73 |
4 | 3:35.32 | オランダ | 6 | 3:36.62 |
5 | 3:35.83 | 中国 | 7 | 3:37.89 |
6 | 3:36.33 | スウェーデン | 3 | 3:36.03 |
7 | 3:36.79 | 日本 | 5 | 3:36.17 |
8 | 3:39.07 | ドイツ | 8 | 3:38.55 |
青木智美選手以外、世界水泳初出場のメンバーでリレーに臨んだ日本。予選では日本新記録をいきなり樹立し決勝に進出。
決勝はさらに日本記録の更新を狙った日本チームでしたが、思うようにタイムは伸びず7位フィニッシュ。前回大会と同じ順位でした。
また、前回の世界水泳で2位だったオーストラリアが、世界記録ペースでレースを進め優勝を果たしました。
混合4×100mリレー
<日程>
予選/7月27日(土)10:00 ~ 13:00
決勝/7月27日(土)20:00 ~ 22:40
世界記録/3:19.60(アメリカ 2017年)
日本記録/3:24.78(2017年)
┗松元克央、中村克、池江璃花子、五十嵐千尋
予選
日本/3:25.41(全体7位)
┗松元克央、中村克、青木智美、佐藤綾
※混合4×100mリレーは五輪非種目です。
決勝
【日本代表リレーメンバー】
1.中村克 2.松元克央 3.大本里佳 4.佐藤綾
決勝 | 国 | 予選 | ||
順 | タイム | 順 | タイム | |
1 | 3:19.40 | アメリカ | 1 | 3:22.70 |
2 | 3:19.97 | オーストラリア | 2 | 3:23.77 |
3 | 3:22.11 | フランス | 4 | 3:24.27 |
4 | 3:22.54 | カナダ | 3 | 3:24.09 |
5 | 3:22.72 | ロシア | 6 | 3:25.38 |
6 | 3:23.48 | オランダ | 8 | 3:27.29 |
7 | 3:24.67 | 日本 | 7 | 3:25.41 |
8 | 3:25.58 | イタリア | 5 | 3:25.06 |
アメリカが世界記録を更新して優勝。同種目3連覇を達成。(ケレブ・ドレセル選手は6個目の金メダル)
また、日本は前回大会4位から順位を落としたものの、日本新記録を樹立しての7位でした。
4×200mリレー
男子4×200mリレー
<日程>
予選/7月26日(金)10:00 ~ 12:45
決勝/7月26日(金)20:00 ~ 22:20
世界記録/6:58.55(アメリカ 2009年)
日本記録/7:02.26(2009年)
┗内田翔、奥村幸大、日原将吾、松田丈志
予選
日本/7:09.23(全体9位)
┗高橋航太郎、松元克央、吉田啓祐、瀬戸大也
※日本は予選の結果より男子4×200mリレーの東京五輪出場枠を獲得。
江原騎士選手が出場予定でしたが、ケガにより瀬戸大也選手が急きょエントリーしたそうです。
決勝
決勝 | 国 | 予選 | ||
順 | タイム | 順 | タイム | |
1 | 7:00.85 | オーストラリア | 4 | 7:06.97 |
2 | 7:01.81 | ロシア | 2 | 7:05.28 |
3 | 7:01.98 | アメリカ | 3 | 7:06.86 |
4 | 7:02.01 | イタリア | 1 | 7:04.97 |
5 | 7:02.04 | イギリス | 7 | 7:08.45 |
6 | 7:04.74 | 中国 | 5 | 7:07.05 |
7 | 7:07.64 | ブラジル | 6 | 7:07.12 |
8 | 7:07.65 | ドイツ | 7 | 7:08.45 |
目まぐるしく順位が変わる大接戦をオーストラリアが制し、2003年以来の金メダルを獲得しました。
女子4×200mリレー
<日程>
予選/7月25日(木)10:00 ~ 12:45
決勝/7月25日(木)20:00 ~ 22:30
世界記録/7:42.08(中国 2009年)
日本記録/7:48.96(2018年)
┗五十嵐千尋、池江璃花子、白井璃緒、大橋悠依
予選
日本/7:56.00(全体8位)
┗白井璃緒、五十嵐千尋、青木智美、池本凪沙
※日本は予選の結果より女子4×200mリレーの東京五輪出場枠を獲得。
決勝
【日本女子リレーメンバー】
1.白井璃緒 2.五十嵐千尋 3.青木智美 4.池本凪沙
決勝 | 国 | 予選 | ||
順 | タイム | 順 | タイム | |
1 | 7:41.50 | オーストラリア | 1 | 7:50.64 |
2 | 7:41.87 | アメリカ | 2 | 7:51.58 |
3 | 7:44.35 | カナダ | 6 | 7:55.10 |
4 | 7:46.22 | 中国 | 4 | 7:54.10 |
5 | 7:48.25 | ロシア | 3 | 7:52.66 |
6 | 7:54.57 | ハンガリー | 7 | 7:55.40 |
7 | 7:55.63 | ドイツ | 5 | 7:54.30 |
8 | 7:56.31 | 日本 | 8 | 7:56.00 |
7連覇を狙うアメリカと予選1位のオーストラリアが世界記録ペースのレースを展開。アンカー対決となったレース終盤、オーストラリアのマキーオン選手がわずかなリードを守りフィニッシュ。
オーストラリアが世界新記録を樹立し、この種目初めての金メダルを獲得しました。
一方、予選8位通過の日本は1つでも順位を上げたいところでしたが、決勝も8位でのフィニッシュでした。
4×100mメドレーリレー
男子4×100mメドレーリレー
<日程>
予選/7月28日(日)10:00 ~ 12:30
決勝/7月28日(日)20:00 ~ 22:40
世界記録/3:27.28(アメリカ 2009年)
日本記録/3:30.03(2018年)
┗入江陵介、小関也朱篤、小堀勇氣、塩浦慎理
予選
日本/3:32.34(全体2位)
┗入江陵介、小関也朱篤、水沼尚輝、中村克
※日本は予選結果より東京五輪出場枠を獲得。
決勝
【日本男子リレーメンバー】
1.入江陵介 2.小関也朱篤 3.水沼尚輝 4.中村克
決勝 | 国 | 予選 | ||
順 | タイム | 順 | タイム | |
1 | 3:28.10 | イギリス | 4 | 3:32.35 |
2 | 3:28.45 | アメリカ | 2 | 3:31.93 |
3 | 3:28.81 | ロシア | 1 | 3:30.72 |
4 | 3:30.35 | 日本 | 3 | 3:32.34 |
5 | 3:30.42 | オーストラリア | 5 | 3:32.50 |
6 | 3:30.86 | ブラジル | 6 | 3:32.58 |
7 | 3:31.61 | 中国 | 7 | 3:33.42 |
8 | 3:32.86 | ドイツ | 8 | 3:34.02 |
決勝はイギリスがアメリカを土壇場で逆転し、金メダル。3大会ぶりのメダルを目指した日本は、4位ながら日本記録に迫るタイムをマークしました。

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女子4×100mメドレーリレー
<日程>
予選/7月28日(日)10:00 ~ 12:30
決勝/7月28日(日)20:00 ~ 22:40
世界記録/3:51.55(アメリカ 2017年)
日本記録/3:54.73(2018年)
┗酒井夏海、鈴木聡美、池江璃花子、青木智美
予選
日本/3:59.87(全体8位)
┗酒井夏海 青木玲緒樹 牧野紘子 大本里佳
※日本は予選結果より東京五輪出場枠を獲得。
決勝
決勝 | 国 | 予選 | ||
順 | タイム | 順 | タイム | |
1 | 3:50.40 | アメリカ | 1 | 3:55.39 |
2 | 3:53.42 | オーストラリア | 2 | 3:58.19 |
3 | 3:53.58 | カナダ | 4 | 3:58.63 |
4 | 3:56.50 | イタリア | 3 | 3:58.35 |
5 | 3:57.11 | 中国 | 5 | 3:59.26 |
6 | 3:58.14 | 日本 | 8 | 3:59.87 |
7 | 3:58.39 | スウェーデン | 6 | 3:59.40 |
8 | 3:59.38 | イギリス | 7 | 3:59.74 |
本大会最後の種目はアメリカが2位以下を大きく突き放す泳ぎを見せ、世界新記録を樹立しての連覇を達成。
日本は良い泳ぎで予選より順位とタイムを上げ、6位と健闘しました。
混合4×100mメドレーリレー
<日程>
予選/7月24日(水)10:00 ~ 13:00
決勝/7月24日(水)20:00 ~ 22:40
世界記録/3:38.56(アメリカ 2017年)
日本記録/3:40.98(2018年)
┗入江陵介、小関也朱篤、池江璃花子、青木智美
予選
日本/失格
┗酒井夏海、小関也朱篤、水沼尚輝、大本里佳
日本は背泳ぎを酒井夏海選手、平泳ぎを小関也朱篤選手、バタフライを水沼尚輝選手、自由形を大本里佳選手のオーダーで臨みました。
日本は5番手でフィニッシュをしましたが、アンカーの大本選手が0.05秒早くスタートしたため失格に。
本大会での東京五輪出場枠の獲得を逃がしました。
決勝
決勝 | 国 | 予選 | ||
順 | タイム | 順 | タイム | |
1 | 3:39.08 | オーストラリア | 2 | 3:42.22 |
2 | 3:39.10 | アメリカ | 1 | 3:41.23 |
3 | 3:40.68 | イギリス | 4 | 3:43.37 |
4 | 3:40.78 | ロシア | 3 | 3:43.30 |
5 | 3:43.06 | カナダ | 5 | 3:44.03 |
6 | 3:43.27 | イタリア | 6 | 3:44.38 |
7 | 3:45.07 | ドイツ | 8 | 3:45.20 |
失格 | オランダ | 7 | 3:44.67 |
五輪新種目となり、注目度が上がる男女混合リレー。
3連覇を狙うアメリカが有利にレースを進め、残り50mをトップで折り返します。アメリカの優勝かに思われましたが、前回大会2位のオーストラリアがぐんぐん差を詰め、残り5mで大逆転。
オーストラリアが100分の2秒差で優勝を決めました。