2019年7月12日(金)から韓国・光州で開幕する第18回世界水泳選手権(世界水泳2019)。注目競技のひとつである競泳が、大会10日目の7月21日(日)から始まります。
競泳・自由形では松元克央選手が男子200mにエントリー。松元選手は日本選手権で日本記録まであと僅かでした。なので、松元選手には決勝進出と世界水泳という大舞台での日本記録更新に期待したいですね。
さて、ここでは世界水泳2019・競泳の自由形(男子/女子)のレース日程や大会結果などをご紹介します。
※韓国と日本の時差はありませんので、日時は全て日本時間となります。
※世界記録・日本記録は2019年4月21日現在のものです。
※参考までに世界水泳の代表選考会となった2019年4月開催の『第95回日本選手権水泳競技大会』の自由形競技結果も合わせてご紹介しています。
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もくじ
世界水泳2019自由形/日本代表選手
【男子50m自由形】
中村克(イトマン東進)、塩浦慎理(イトマン東進)
【男子100m自由形】
中村克(イトマン東進)、塩浦慎理(イトマン東進)
【女子50m自由形】
大本里佳(イトマンSS/中央大学)
【女子100m自由形】
大本里佳(イトマンSS/中央大学)
【男子200m自由形】
松元克央(セントラルスポーツ)
江原騎士(自衛隊体育学校)
【女子200m自由形】
白井璃緒(JSS宝塚/東洋大学)
五十嵐千尋(JSS/テイクアンドギヴ・ニーズ)
【女子400m自由形】
五十嵐千尋(JSS/テイクアンドギヴ・ニーズ)
(参考)
松元克央選手の2017年世界水泳結果
男子200m自由形/予選27位(1:47.92)
男子400mリレー/決勝5位 ※日本記録更新
男子800mリレー/決勝5位
混合800mリレー/決勝4位 ※日本記録更新
▼世界水泳2019(競泳)各種目の結果
自由形 背泳ぎ 平泳ぎ
世界水泳2019/自由形結果
ここでは、世界水泳2019・競泳の自由形各種目の結果をご紹介します。
50m自由形
男子50m自由形
<日程>
予 選/7月26日(金)10:00 ~ 12:45
準決勝/7月26日(金)20:00 ~ 22:20
決 勝/7月27日(土)20:00 ~ 22:40
世界記録/20.91(C.シエロフィーリョ 2009年)
日本記録/21.67(塩浦慎理 2019年)
予選
塩浦慎理/21.78(全体5位)
中村克 /22.41(全体26位)
決勝
決勝 | 選手名 | 国 | 準決勝 | ||
順 | タイム | 順 | タイム | ||
1 | 21.04 | K.ドレセル | USA | 1 | 21.18 |
2 | 21.45 | B.フラトゥス | BRA | 2 | 21.53 |
2 | 21.45 | K.ゴロメーフ | GRE | 4 | 21.60 |
4 | 21.53 | V.モロゾフ | RUS | 5 | 21.65 |
5 | 21.55 | B.プラウド | GBR | 3 | 21.56 |
6 | 21.62 | M.アンドリュー | USA | 8 | 21.77 |
7 | 21.67 | P.ユラチェック | POL | 6 | 21.69 |
8 | 21.81 | 塩浦慎理 | JPN | 7 | 21.74 |
ケレブ・ドレセル選手が大会新記録をマークして、今大会4個目の金メダルを獲得。
また、日本勢として18年ぶりに決勝に進出した塩浦選手は混戦のなか8位でした。
女子50m自由形
<日程>
予 選/7月27日(土)10:00 ~ 13:00
準決勝/7月27日(土)20:00 ~ 22:40
決 勝/7月28日(日)20:00 ~ 22:40
世界記録/23.67(S.ショーストロム 2017年)
日本記録/24.21(池江璃花子 2018年)
予選
大本里佳/25.17(全体20位)
決勝
決勝 | 選手名 | 国 | 準決勝 | ||
順 | タイム | 順 | タイム | ||
1 | 24.05 | S.マニュエル | USA | 4 | 24.21 |
2 | 24.07 | S.ショーストロム | SWE | 1 | 24.05 |
3 | 24.11 | C.キャンベル | AUS | 2 | 24.09 |
4 | 24.12 | P.ブルーム | DEN | 3 | 24.14 |
5 | 24.31 | M.カメネワ | RUS | 5 | 24.33 |
6 | 24.35 | R.クロモビジョジョ | NED | 7 | 24.38 |
7 | 24.40 | A.ホプキン | GBR | 6 | 24.34 |
8 | 24.48 | B.キャンベル | AUS | 8 | 24.46 |
世界記録保持者のサラ・ショーストロム選手をシーモン・マニュエル選手が抑え優勝。アメリカ勢としてはこの種目21年ぶりの金メダルだそうです。マニュエル選手は女子100m自由形に続き2冠を達成しました。
100m自由形
男子100m自由形
<日程>
予 選/7月24日(水)10:00 ~ 13:00
準決勝/7月24日(水)20:00 ~ 22:40
決 勝/7月25日(木)20:00 ~ 22:30
世界記録/46.91(C.シエロフィーリョ 2009年)
日本記録/47.87(中村克 2018年)
予選
中村克 /48.68(全体11位)
塩浦慎理/48.68(全体11位)
準決勝
中村克 /48.45(全体10位)
塩浦慎理/48.54(全体13位)
決勝
決勝 | 選手名 | 国 | 準決勝 | ||
順 | タイム | 順 | タイム | ||
1 | 46.96 | C.ドレセル | USA | 1 | 47.35 |
2 | 47.08 | K.チャルマース | AUS | 2 | 47.58 |
3 | 47.82 | F.グリネフ | RUS | 4 | 47.82 |
4 | 47.88 | B.ピエロニ | USA | 5 | 47.87 |
5 | 47.93 | M.チエリギーニ | BRA | 3 | 47.76 |
6 | 48.10 | N.ネメス | HUN | 7 | 48.29 |
7 | 48.43 | C.ミニョン | FRA | 6 | 48.25 |
8 | 48.90 | B.コレイア | BRA | 8 | 48.33 |
ドレセル選手が史上2人目の46秒台をマークして優勝。今大会3個目の金メダルと獲得しました。
女子100m自由形
<日程>
予 選/7月25日(木)10:00 ~ 12:45
準決勝/7月25日(木)20:00 ~ 22:30
決 勝/7月26日(金)20:00 ~ 22:20
世界記録/51.71(S.シェーストレム 2017年)
日本記録/52.79(池江璃花子 2018年)
予選
大本里佳/54.89(全体26位)
決勝
決勝 | 選手名 | 国 | 準決勝 | ||
順 | タイム | 順 | タイム | ||
1 | 52.04 | S.マニュエル | USA | 7 | 53.31 |
2 | 52.43 | C.キャンベル | AUS | 2 | 52.71 |
3 | 52.46 | S.ショーストロム | SWE | 1 | 52.43 |
4 | 52.75 | E.マキーオン | AUS | 3 | 52.77 |
5 | 53.03 | T.ラック | CAN | 4 | 53.04 |
6 | 53.05 | F.ヘームスケルク | NED | 6 | 53.16 |
7 | 53.22 | M.コマフォード | USA | 5 | 53.10 |
8 | 53.44 | F.アンダーソン | GBR | 7 | 53.31 |
シーモン・マニュエル選手が序盤から飛び出すと、ケイト・キャンベル選手ら後続の追随を許さずフィニッシュ。マニュエル選手は連覇を達成しました。
200m自由形
男子200m自由形
<日程>
予 選/7月22日(月)10:00 ~ 12:45
準決勝/7月22日(月)20:00 ~ 22:00
決 勝/7月23日(火)20:00 ~ 22:20
世界記録/1:42.00(P.ビーデルマン 2009年)
日本記録/1:45.23(萩野公介 2014年)
予選
松元克央/1:46.51(全体7位)
江原騎士/1:47.46(全体20位)
決勝
決勝 | 選手名 | 国 | 準決勝 | ||
順 | タイム | 順 | タイム | ||
1 | 1:44.93 | ソン ヨウ | CHN | 2 | 1:45.31 |
2 | 1:45.22 | 松元克央 | JPN | 5 | 1:45.56 |
3 | 1:45.63 | M.マリウティン | RUS | 7 | 1:45.60 |
3 | 1:45.63 | D.スコット | GBR | 4 | 1:45.56 |
5 | 1:45.67 | F.メグリ | ITA | 8 | 1:45.76 |
6 | 1:45.78 | C.ルイス | AUS | 1 | 1:44.90 |
7 | 1:45.90 | D.コズマ | HUN | 6 | 1:45.57 |
- | 失格 | D.ラプシス | LTU | 3 | 1:45.44 |
前回2017年大会では予選敗退という結果だった松元克央選手。今大会は準決勝で自己記録を更新する泳ぎを見せ、決勝に進出。
決勝ではレース序盤から快調に飛ばし、自己記録を更新するだけでなく、1分45秒22の日本新記録樹立でメダルを獲得。
1位でフィニッシュしたダナス・ラプシス選手が失格となり、松元選手は繰り上げで銀メダルとなりました。
同種目でメダルを獲得するのは五輪、世界選手権を通じて日本史上初の歴史的快挙です。
カツオさん、おめでとうございます^^
女子200m自由形
<日程>
予 選/7月23日(火)10:00 ~ 12:45
準決勝/7月23日(火)20:00 ~ 22:20
決 勝/7月24日(水)20:00 ~ 22:40
世界記録/1:52.98(F.ペレグリニ 2009年)
日本記録/1:54.85(池江璃花子 2018年)
予選
白井璃緒 /1:58.10(全体12位)
五十嵐千尋/1:59.18(全体16位)
準決勝
五十嵐千尋/1:58.97(全体16位)
決勝
決勝 | 選手名 | 国 | 準決勝 | ||
順 | タイム | 順 | タイム | ||
1 | 1:54.22 | F.ペレグリーニ | ITA | 1 | 1:55.14 |
2 | 1:54.66 | A.ティットマス | AUS | 2 | 1:55.36 |
3 | 1:54.78 | S.ショーストロム | SWE | 4 | 1:55.70 |
4 | 1:54.98 | カ・シハイ | HKG | 3 | 1:55.58 |
5 | 1:55.43 | ヨウ シュンセン | CHN | 5 | 1:55.99 |
6 | 1:56.59 | P.オレクシアク | CAN | 7 | 1:56.41 |
7 | 1:56.95 | S.ボネ | FRA | 6 | 1:56.19 |
8 | 1:57.14 | 白井璃緒 | JPN | 8 | 1:56.82 |
決勝は世界記録保持者のペレグリーニ選手が最終ターンでティットマス選手を抜き逆転優勝。4度目の優勝を手にしました。
また、初めての世界水泳で見事、決勝に進んだ白井璃緒選手。準決勝では自己ベストを更新しました。決勝は8位でしたが、五輪での活躍に期待です。
400m自由形
男子400m自由形
<日程>
予 選/7月21日(日)10:00 ~ 13:45
決 勝/7月21日(日)20:00 ~ 22:15
世界記録/3:40.07(P.ビーデルマン 2009年)
日本記録/3:43.90(萩野公介 2014年)
決勝
決勝 | 選手名 | 国 | 予選 | ||
順 | タイム | 順 | タイム | ||
1 | 3:42.44 | ソンヨウ | CHN | 1 | 3:44.10 |
2 | 3:43.17 | M.ホートン | AUS | 5 | 3:45.51 |
3 | 3:43.23 | G.デッティ | ITA | 4 | 3:45.49 |
4 | 3:43.50 | D.ラプシス | LTU | 2 | 3:44.31 |
5 | 3:44.86 | M.デ トゥーリオ | ITA | 7 | 3:45.99 |
6 | 3:45.19 | J.マクラフリン | AUS | 3 | 3:44.79 |
7 | 3:45.64 | キ シンケツ | CHN | 8 | 3:46.34 |
8 | 3:45.78 | Z.グロース | USA | 6 | 3:45.83 |
男子400m決勝は最後まで競ったレース展開となりました。その接戦を制したのは序盤からリードを守り続けた中国のソンヨウ選手。
ソンヨウ選手は男子史上3人目の同一種目4連覇を達成。通算10個目の金メダルを獲得しました。
女子400m自由形
<日程>
予 選/7月21日(日)10:00 ~ 13:45
決 勝/7月21日(日)20:00 ~ 22:15
世界記録/3:56.46(K.レデッキ― 2016年)
日本記録/4:05.19(柴田亜衣 2007年)
予選
五十嵐千尋/4:13.81(全体20位)
決勝
決勝 | 選手名 | 国 | 予選 | ||
順 | タイム | 順 | タイム | ||
1 | 3:58.76 | A.ティットマス | AUS | 2 | 4:02.42 |
2 | 3:59.97 | K.レデッキー | USA | 1 | 4:01.84 |
3 | 4:01.29 | L.スミス | USA | 5 | 4:04.53 |
4 | 4:01.31 | A.ケセリ | HUN | 3 | 4:03.51 |
5 | 4:03.67 | オウ カンカカ | CHN | 4 | 4:03.97 |
6 | 4:05.36 | B.カパーシュ | HUN | 7 | 4:07.05 |
7 | 4:06.16 | A.エゴロワ | RUS | 8 | 4:07.10 |
8 | 4:08.60 | V.アンドルセンコ | RUS | 6 | 4:06.28 |
決勝は女子史上初の同一種目4連覇を目指した絶対女王レデッキー選手を、新進気鋭の18歳のティットマス選手が残り50mでかわし優勝。レデッキー選手が敗れる波乱のレースとなりました。
800m自由形
男子800m自由形
<日程>
予 選/7月23日(火)10:00 ~ 12:45
決 勝/7月24日(水)20:00 ~ 22:40
世界記録/7:32.12(張琳 2009年)
日本記録/7:49.65 (松田丈志 2009年)
決勝
決勝 | 選手名 | 国 | 予選 | ||
順 | タイム | 順 | タイム | ||
1 | 7:39.27 | G. パルトリニエリ | ITA | 1 | 7:45.70 |
2 | 7:41.28 | H.クリスチャンセン | NOR | 5 | 7:46.53 |
3 | 7:42.08 | D.オーブリー | FRA | 2 | 7:46.37 |
4 | 7:42.64 | J.マクラフリン | AUS | 3 | 7:46.42 |
5 | 7:43.89 | G.デッティ | ITA | 4 | 7:46.46 |
6 | 7:45.01 | ソン ヨウ | CHN | 8 | 7:48.12 |
7 | 7:47.32 | S.フロロフ | UKR | 7 | 7:47.25 |
8 | 7:49.32 | M.ロマンチュク | UKR | 6 | 7:47.01 |
リオ五輪1500m金メダリストのパルトリニエリ選手が先行逃げ切りの作戦が功を奏し、この種目初優勝を決めました。
女子800m自由形
<日程>
予 選/7月26日(金)10:00 ~ 12:45
決 勝/7月27日(土)20:00 ~ 22:40
世界記録/8:04.79(K.レデッキ― 2016年)
日本記録/8:23.68(山田沙知子 2004年)
決勝
決勝 | 選手名 | 国 | 予選 | ||
順 | タイム | 順 | タイム | ||
1 | 8:13.58 | K.レデッキー | USA | 2 | 8:17.42 |
2 | 8:14.99 | S.クアダレッラ | ITA | 4 | 8:20.86 |
3 | 8:15.70 | A.ティットマス | AUS | 3 | 8:19.43 |
4 | 8:16.43 | S.ケーラー | GER | 6 | 8:22.95 |
5 | 8:17.10 | L.スミス | USA | 1 | 8:17.23 |
6 | 8:18.57 | オウ カンカカ | CHN | 5 | 8:20.91 |
7 | 8:25.07 | K.メルバートン | AUS | 8 | 8:29.70 |
8 | 8:25.51 | M.ベルモンテ | ESP | 7 | 8:28.22 |
決勝はレデッキー選手とクアダレッラ選手の2人が抜け出す展開となり、ラスト50mでレデッキー選手が一気にクアダレッラ選手を引き離し優勝。
レデッキー選手は今大会初めての金メダルで、通算15個目の金メダルを獲得しました。
また、レデッキー選手は同種目4連覇を達成しました。
1500m自由形
男子1500m自由形
<日程>
予 選/7月27日(土)10:00 ~ 13:00
決 勝/7月28日(日)20:00 ~ 22:40
世界記録/14:31.02(孫楊 2012年)
日本記録/14:54.80(山本耕平 2014年)
決勝
決勝 | 選手名 | 国 | 予選 | ||
順 | タイム | 順 | タイム | ||
1 | 14:36.54 | F.ウェルブロック | GER | 2 | 14:47.52 |
2 | 14:37.63 | M.ロマンチュク | UKR | 3 | 14:47.54 |
3 | 14:38.75 | G. パルトリニエリ | ITA | 1 | 14:45.80 |
4 | 14:44.72 | D.オーブリー | FRA | 7 | 14:53.38 |
5 | 14:45.35 | H.クリスチャンセン | NOR | 5 | 14:50.28 |
6 | 14:52.05 | D.アセレンツァ | ITA | 6 | 14:52.03 |
7 | 14:01.04 | S.フロロフ | UKR | 8 | 14:55.06 |
8 | 14:20.47 | A.ノルガード | DEN | 4 | 14:47.75 |
女子1500m自由形
<日程>
予 選/7月22日(月)10:00 ~ 12:45
決 勝/7月23日(火)20:00 ~ 22:20
世界記録/15:20.48(K.レデッキ― 2018年)
日本記録/15:58.55(柴田亜衣 2007年)
決勝
決勝 | 選手名 | 国 | 予選 | ||
順 | タイム | 順 | タイム | ||
1 | 15:40.89 | S.クアダレッラ | ITA | 2 | 15:51.59 |
2 | 15:48.83 | S.ケーラー | GER | 3 | 15:54.08 |
3 | 15:51.00 | オウ カンカカ | CHN | 7 | 16:00.17 |
4 | 15:54.19 | A.トゥワイセル | USA | 5 | 15:56.22 |
5 | 15:59.40 | M.ゴフ | AUS | 8 | 16:02.75 |
6 | 16:01.35 | A.ケセリ | HUN | 4 | 15:54.48 |
7 | 16:01.38 | K.メルバートン | AUS | 6 | 15:59.92 |
8 | 16:02.10 | M.ベルモンテ | ESP | 9 | 16:08.37 |
棄権 | K.レデッキー | USA | 1 | 15:48.90 |
ケイティ・レデッキー選手は準決勝1位ながら決勝を棄権。レデッキー選手不在のなか、シモナ・クアダレッラ選手が2位以下を突き放す独泳状態を築き優勝を果たしました。
【参考】日本選手権2019 自由形結果
ここでは、参考までに世界水泳の代表選考会となった2019年4月開催の『第95回日本選手権水泳競技大会』自由形の結果をご紹介します。
日本選手権2019 自由形優勝者まとめ
【50m自由形】
男子:塩浦慎理(イトマン東進)
女子:大本里佳(イトマン)
※塩浦慎理選手は準決勝で日本新記録を樹立。
【100m自由形】
男子:中村克(イトマン東進)
女子:青木智美(あいおいニッセイ)
【200m自由形】
男子:松元克央(セントラルスポーツ)
女子:白井璃緒(東洋大学)
【400m自由形】
男子:吉田啓祐(日本大学)
女子:難波実夢(MGニッシン)
【800m自由形】
男子:平井彬嗣(郵船ロジスティクス)
女子:難波実夢(MGニッシン)
【1500m自由形】
男子:平井彬嗣(郵船ロジスティクス)
女子:小堀倭加(セントラル戸塚)
世界水泳2019 自由形内定者
【男子200m自由形】
松元克央(セントラルスポーツ)
【男子400mフリーリレー】
中村克(イトマン東進)
塩浦慎理(イトマン東進)
松元克央(セントラルスポーツ)
【男子800mフリーリレー】
松元克央(セントラルスポーツ)
【女子800mフリーリレー】
白井璃緒(東洋大学)
五十嵐千尋(T&G)
※日本選手権2019での内定者は、男子7人、女子3人。個人種目は延べ13人、リレーは延べ11人となります。
水泳日本選手権2019 自由形各種目結果
水泳日本選手権2019/50m自由形
ここでは、水泳日本選手権2019の男子・女子の50m自由形の日程と結果をご紹介します。
男子50m自由形
【日本記録】
21秒87(中村克/2018年2月きららカップ)
↓更新
21秒67(塩浦慎理/2019年4月日本選手権)
【国際大会派遣標準記録】
21秒71
男子50m自由形・決勝結果
1位/21.73 塩浦慎理(イトマン東進)
2位/22.07 松井浩亮(新潟医療福祉大職員)
3位/22.13 坂井孝士郎(鹿児島県体育協会)
4位/22.30 中村克(イトマン東進)
5位/22.35 難波暉(新東工業)
6位/22.51 中尾駿一(山陽新聞社)
7位/22.63 木野和樹(HOS OGURA)
8位/22.69 岸田真幸(ツカサ電工)
準決勝で日本新記録をマークした塩浦慎理選手が決勝でも素晴らしい泳ぎを見せ、2年ぶり5度目の優勝を果たしました。
ただ、残念ながら派遣記録には0.02秒届かず世界水泳の代表内定とはなりませんでした。準決勝のタイムが採用されたら……仕方ないですけど。塩浦選手の次の泳ぎに期待です♪
女子50m自由形
【日本記録】
24秒21(池江璃花子/2018年4月日本選手権)
【国際大会派遣標準記録】
24秒54
女子50m自由形・決勝結果
1位/25.02 大本里佳(イトマン)
2位/25.25 佐藤綾(新潟医療福祉大職員)
3位/25.32 青木智美(あいおいニッセイ)
4位/25.37 大内紗雪(ダンロップSC藤沢)
5位/25.55 西津亜紀(中京大学)
6位/25.82 荒川葵(神奈川大学)
7位/25.87 山本茉由佳(SCルネサンス)
8位/25.97 松本信歩(東京ドーム)
大本里佳選手が良いスタートを切り、浮き上がった時点で頭一つ分抜け出るとリードを広げ1位でフィニッシュ。
大本選手は初めてエントリーしたこの種目で初優勝となりました。
水泳日本選手権2019/100m自由形
ここでは、水泳日本選手権2019の男子・女子の100m自由形の日程と結果をご紹介します。
男子100m自由形
【日本記録】
47秒87(中村克/2018年2月コナミオープン)
【国際大会派遣標準記録】
48秒11
男子100m自由形・決勝結果
1位/48.55 中村克(イトマン東進)
2位/48.58 塩浦慎理(イトマン東進)
3位/48.71 松元克央(セントラルスポーツ)
4位/49.22 関海哉(日本大学)
5位/49.33 難波暉(新東工業)
6位/49.46 川根正大(中央大学)
7位/49.60 高橋航太郎(自衛隊体育学校)
8位/49.80 松井浩亮(新潟医福大職員)
塩浦慎理選手が前半から飛ばし、トップで折り返します。後半、中村選手が徐々に塩浦選手との差を詰めラスト25mで逆転。僅か0.03秒差で中村選手が優勝。中村克選手は5連覇を達成しました。
また、中村選手、塩浦選手、松元克央選手ら3人が世界水泳のフリーリレー内定を決めました。
女子100m自由形
【日本記録】
52秒79(池江璃花子/2018年11月KOSUKE KITAJIMA CUP)
【国際大会派遣標準記録】
53秒65
女子100m自由形・決勝結果
1位/54.45 青木智美(あいおいニッセイ)
2位/54.51 大本里佳(イトマン)
3位/54.56 白井璃緒(東洋大学)
4位/54.70 五十嵐千尋(T&G)
5位/54.72 佐藤綾(新潟医療福大職員)
6位/55.24 大内紗雪(ダンロップSC藤沢)
7位/55.43 池本凪沙(コパンSC宇治)
8位/55.52 山根優衣(セントラルスポーツ)
青木智美選手がレース後半で大本里佳選手に逆転し、日本選手権初優勝。ただ、タイムは伸びず個人種目・リレーでの派遣記録突破者はいませんでした。
水泳日本選手権2019/200m自由形
ここでは、水泳日本選手権2019の男子・女子の200m自由形の日程と結果をご紹介します。
男子200m自由形
【日本記録】
1分45秒23(萩野公介/2014年9月アジア大会仁川)
【国際大会派遣標準記録】
個人種目/1分45秒75
フリーリレー/1分47秒08
男子200m自由形・決勝結果
1位/1:45.63 松元克央(セントラルスポーツ)
2位/1:48.19 吉田啓祐(日本大学)
3位/1:48.19 江原騎士(自衛隊体育学校)
4位/1:48.56 高橋航太郎(自衛隊体育学校)
5位/1:49.05 藤山敦司(イトマン近大)
6位/1:49.05 中村海渡(東洋大学)
7位/1:49.28 坂田怜央(イトマン)
8位/1:49.32 齊藤凌(コナミスポーツ)
男子200m自由形は、2連覇を目指す松元克央選手、400mに続き2冠を狙う吉田啓祐選手、そして江原騎士選手らが順調に決勝に進出。
レースは松元選手が50mのターンから加速し、2位の吉田選手に2秒以上の差をつける圧勝。日本記録には惜しくも0.40秒届きませんでしたが、派遣記録を突破し、世界水泳の代表入りを決めました。
なお、同時に松元選手は800mフリーリレーでも内定が決まりました。
女子200m自由形
【日本記録】
1分54秒85(池江璃花子/2018年8月パンパシ)
【国際大会派遣標準記録】
個人種目/1分56秒26
フリーリレー/1分58秒13
女子200m自由形・決勝結果
1位/1:57.16 白井璃緒(東洋大学)
2位/1:57.88 五十嵐千尋(T&G)
3位/1:58.26 青木智美(あいおいニッセイ)
4位/1:58.44 池本凪沙(コパンSC宇治)
5位/1:59.92 増田葵(菅公学生服)
6位/2:00.11 柏崎清花(柏洋・柏)
7位/2:00.29 丸山夏輝(日本体育大学)
8位/2:00.81 伊藤悠乃(セントラルスポーツ)
五十嵐千尋選手や青木智美選手といった実力者がいるなか、大学生の白井璃緒選手が50mの折り返しからどんどん差をつけ、追いすがる五十嵐選手を振り切り自己ベストで初優勝。
白井選手は個人種目での派遣記録突破とはなりませんでしたが、2位の五十嵐選手とともに800mフリーリレーでの世界水泳内定を手にしました。
水泳日本選手権2019/400m自由形
ここでは、水泳日本選手権2019の男子・女子の400m自由形の日程と結果をご紹介します。
男子400m自由形
【日本記録】
3分43秒90(萩野公介/2014年4月日本選手権)
【国際大会派遣標準記録】
3分45秒89
男子400m自由形・決勝結果
1位/3:47.10 吉田啓祐(日本大学)
2位/3:48.07 江原騎士(自衛隊体育学校)
3位/3:51.87 宮本陽輔(自衛隊体育学校)
4位/3:52.20 井本元汰( 近畿大学)
5位/3:53.31 中島涼(コナミスポーツ)
6位/3:53.78 竹田渉瑚(オーエンス)
7位/3:53.88 松本輝(スウィン埼玉)
8位/3:55.65 山本悠暉(富士通)
吉田啓祐選手が残り50mを切った所で江原騎士選手を逆転し優勝。吉田選手は自己ベストを更新しての日本選手権初優勝となりました。
吉田選手は世界水泳の派遣標準記録には惜しくも1秒ちょっと足りませんでしたが、このあとの200m、800mでの活躍が楽しみです。
女子400m自由形
【日本記録】
4分05秒19(柴田亜衣/2007年3月世界選手権)
【国際大会派遣記録】
4分05秒49
女子400m自由形・決勝結果
1位/4:09.39 難波実夢(MGニッシン)
2位/4:10.89 五十嵐千尋(T&G)
3位/4:10.95 佐藤千夏(スウィン大教)
4位/4:11.16 小堀倭加(セントラル戸塚)
5位/4:12.34 増田葵(菅公学生服)
6位/4:13.54 柏崎清花(柏洋・柏)
7位/4:14.42 後藤真由子(Jaked)
8位/4:15.84 石井茉宏(セントラル上池袋)
高校2年生の難波実夢選手が、自己ベストを更新して日本選手権初優勝を飾りました。難波選手は高校記録(4:09.04)の更新を狙っていたそうですが、惜しくも更新とはなりませんでした。
なお、五十嵐千尋選手はこの種目7連覇となりませんでした。
水泳日本選手権2019/800m自由形
ここでは、水泳日本選手権2019の男子・女子の800m自由形の日程と結果をご紹介します。
男子800m自由形
【日本記録】
7分49秒65(松田丈志/2009年4月日本選手権)
【国際大会派遣記録】
7分50秒28
男子800m自由形・決勝結果
1位/7:55.85 平井彬嗣(郵船ロジスティクス)
2位/7:56.62 吉田啓祐(日本大学)
3位/8:00.86 竹田渉瑚(オーエンス)
4位/8:00.91 山本耕平(ミズノ)
5位/8:01.88 井本元汰(近畿大学)
6位/8:02.72 尾﨑隆太(福井スポ協)
7位/8:06.39 江原騎士(自衛隊体育学校)
8位/8:07.60 井本一輝(イトマン)
男子800m自由形は平井彬嗣選手が400mで優勝した吉田啓祐選手を後半で追い上げ逆転。吉田選手に競り勝ち日本選手権初優勝を果たしました。
平井選手は800mでは派遣記録は突破できませんでしたが、本命の1500m自由形で世界水泳の代表を狙います。
女子800m自由形
【日本記録】
8分23秒68(山田沙知子/2004年4月日本選手権 )
【国際大会派遣記録】
8分25秒22
女子800m自由形・決勝結果
1位/8:30.62 難波実夢(MGニッシン)
2位/8:32.57 小堀倭加(セントラル戸塚)
3位/8:33.33 森山幸美(山本光学)
4位/8:38.86 望月絹子(神奈川大学)
5位/8:38.91 佐藤千夏(スウィン大教)
6位/8:42.18 中村葵(枚方SS)
7位/8:42.24 後藤真由子(Jaked)
8位/8:47.60 和田麻里(MEIGI)
女子800m自由形決勝は、3連覇を狙う森山幸美選手、今大会の400m覇者・難波実夢選手、1500m覇者・小堀倭加選手らが揃う顔ぶれとなりました。
前半は小堀選手がレースを引っ張る展開となります。2番手につけた難波選手が後半からペースを上げると、600mのターンで小堀選手を逆転。
後半に強い難波選手はそのままトップを譲らずフィニッシュ。惜しくも高校記録(8:29.51)には届きませんでしたが、高校2年生の難波選手が400m自由形に続き2冠を達成しました。
水泳日本選手権2019/1500m自由形
ここでは、水泳日本選手権2019の男子・女子の1500m自由形の日程と結果をご紹介します。
男子1500m自由形
【日本記録】
14分54秒80(山本耕平/2014年6月ジャパンオープン)
【国際大会派遣記録】
14分54秒07
男子1500m自由形・決勝結果
1位/15:08.00 平井彬嗣(郵船ロジスティクス)
2位/15:14.50 竹田渉瑚(オーエンス)
3位/15:16.14 仲家槙吾(JSS)
4位/15:17.33 吉田惇哉(日本大学)
5位/15:22.57 南出大伸(木下グループ)
6位/15:24.23 小林祐馬(三重県体協)
7位/15:27.39 山本耕平(ミズノ)
8位/15:34.80 菖池竜輝(コナミスポーツ)
今大会2冠を目指す平井彬嗣選手と連覇を目指す竹田渉瑚選手がレースを作り、1000mを超えたあたりから2人の優勝争いとなります。
平井選手が竹田選手とのリードを徐々に広げると、1200mのターン時には平井選手が竹田選手との差をかなり広げ独走状態を築きます。平井選手は後続の追随を許さずそのままフィニッシュ。
4年ぶり3度目の優勝を果たしました。平井選手は今大会800mと合わせ2冠達成となりました。
女子1500m自由形
【日本記録】
15分58秒55(柴田亜衣/2007年3月回世界選手権)
【国際大会派遣記録】
16分06秒82
女子1500m自由形・決勝結果
1位/16:11.00 小堀倭加(セントラル戸塚)
2位/16:13.74 森山幸美(山本光学)
3位/16:18.82 難波実夢(MGニッシン)
4位/16:26.92 佐藤千夏(スウィン大教)
5位/16:32.23 中村葵(枚方SS)
6位/16:43.34 和田麻里(MEIGI)
7位/16:48.38 山本美杏(枚方SS)
8位/16:52.67 赤嶺梨緒(コナミ西宮)
小堀倭加選手と森山幸美選手の一騎打ちと予想された決勝は、小堀選手が序盤から積極的なレース展開を見せ、自己ベストを更新しての初優勝を果たしました。
小堀選手は派遣記録には及びませんでしたが、昨年のパンパシ、アジア大会と大きな舞台で自己ベストを更新しつづけており、今後の成長が楽しみです♪